ロシア海軍の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は北方艦隊とバルト艦隊向けに建造される

『タス通信』より
2016年5月31日10時19分配信
【北方艦隊及びバルト艦隊の為の第5世代通常動力潜水艦の建造が始まる】
サンクトペテルブルク、5月31日/タス通信
ロシア海軍は、北方艦隊及びバルト艦隊の為の第5世代通常動力潜水艦の建造を検討している。
ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は発表した。
「シリーズの開発は行われており、私共は、第5世代通常動力潜水艦の建造について御話しております」
彼は話した。
「太平洋艦隊の為の(プロジェクト636.3潜水艦)シリーズが完了した後、私共は、北方艦隊及びバルト艦隊の為に、他のプロジェクトの通常動力潜水艦の建造について検討しております。
無論、これは第5世代についての話です」
フェドテンコフは説明した。
プロジェクト636.3潜水艦についての話で、フェドテンコフは「このシリーズの開発の必要」について発言した。
「それは成功したシリーズであり、打撃ミサイル複合体、大幅に強化された対潜艦の探知能力を有します。
このシリーズでは、数多くの革新が導入されました」
彼は強調した。
以前、ロシアは第5世代通常動力潜水艦の開発を進めており、プロジェクトは「カリーナ」の名を受けたと伝えられた。
この潜水艦は非大気依存発電装置(AIP)の取得が計画されており、プロジェクト636及びプロジェクト677の最良の特質を兼ね備える。
ロシア海軍の第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の設計作業は、海洋工学中央設計局「ルビーン」により進められています。
[ロシア海軍第5世代AIP潜水艦プロジェクトはカリーナと命名された]
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の予備設計作業は完了した]
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は2017年から本格的な開発作業を始める]
「カリーナ」は「ガマズミ属」を意味します。
「カリンカ」は「カリーナ」の指小辞です。
「カリーナ」級の建造は2020年以降に開始されます。
[ロシア海軍の為の第5世代通常動力潜水艦カリーナ級の建造は2020年以降に始まる]
海洋工学中央設計局「ルビーン」は、通常動力潜水艦の為の新たな非大気依存発電装置(AIP機関)-改質型燃料電池の開発も進めています。
[ロシアは新たなAIP機関の試験を終えた]
[ロシア海軍の新世代潜水艦の為のAIP機関の試験は進んでいる]
第5世代の「カリーナ」級は、この非大気依存発電装置(AIP機関)を標準装備します。
「カリーナ」級の建造は、現行の『2011-2020年までの国家軍備プログラム』では無く、その次の『2025年までの国家軍備プログラム』下で実行されます。
[ロシア海軍第5世代通常動力潜水艦カリーナ級は『2025年までの国家軍備プログラム』により建造される]

そして今回、ロシア海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ中将は、第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級は、北方艦隊及びバルト艦隊向けの建造が検討されている事を初めて明らかにしました。
ロシア海軍は、黒海艦隊向けにプロジェクト06363を6隻建造し、今後は太平洋艦隊向けにもプロジェクト06363を6隻建造します。
[プロジェクト06363潜水艦]
しかし、北方艦隊とバルト艦隊に関しては、少数建造(3隻程度?)で終わる可能性の高い第4世代通常動力潜水艦「ラーダ」級を除けば、具体的な通常動力潜水艦の新規建造計画は今のところは有りません。
(既に就役中の通常動力潜水艦の寿命延長近代化改装は実行されていますが)
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
そこで、北方艦隊とバルト艦隊向けの新造艦として、第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級を建造するつもりなのでしょう。
今回、フェドテンコフ提督は明言はしておりませんが、第4世代通常動力潜水艦「ラーダ」級の大量建造をロシア海軍は考えていないようです。
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