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ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年5月31日13時45分配信
【クリル列島で日本軍が残したヘリコプタ発着場が復元される】
ハバロフスク、5月31日-ロシア通信社ノーボスチ

クリル諸島マトゥア島で第2次世界大戦時の建築物を調査しているロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、ヘリコプター発着場を復元し、クリル諸島日本軍守備隊の旧司令官官舎の調査を開始した。
火曜日、東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。
ここには地下施設と3本の滑走路が残されている。

「参加者は、舗装を復旧する修復作業を実施し、ヘリコプター発着場の白線を引きました。
学術探検要員は、部隊の陣地が在ったと見られるアイヌ湾地域を調査しました。
探索グループは、要塞建造物、貯蔵施設、旧第2千島駐留軍司令官官舎の調査を開始しました」
ゴルデーエフ
は指摘した。

彼は更に、学術探検の参加者が、機器及び資材の荷揚の為に航行する大型揚陸艦が浜辺へ接岸する為の島の沿岸地区での準備を可能にするドヴォイナヤ湾での土木工事の実施に着手した事を指摘した。
沿岸から巨石、岩石の除去が実行される。
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また、島の風景の製図が行なわれる。

以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月1日12時13分配信
【マトゥア島で日本軍が残した飛行場の修復が始まった】
ハバロフスク、6月1日-ロシア通信社ノーボスチ

クリル諸島マトゥア島で第2次世界大戦時の建築物を調査しているロシア連邦国防省ロシア地理学協会の学術探検の参加者は、飛行場を復元する為の土木工事を開始した。
水曜日、東方軍管区広報サービス部長アレクサンドル・ゴルデーエフは発表した。

第2次世界大戦時、同島には日本軍が配置されていた。
ここには地下施設と3本の滑走路が残されている。
現在、マトゥア島では、ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同学術探検が実施されている。
前日、学術探検の参加者は、ヘリコプター発着場の白線を引いたと伝えられた。

「参加者は滑走路の工事準備の調査を実施し、航空機の飛行を保障する為の移動式飛行場複合体及び機器を展開します。
飛行場の排水システムが設置されます。
あらゆるタイプのヘリコプターの着陸の為の飛行場の発着場の準備が完了します」
ゴルデーエフ
は話した。

彼は、飛行場が長さ1200メートル以上、幅80メートル、コンクリートとアスファルト舗装の2本の滑走路を有すると説明した。

更に、東方軍管区広報サービス部長によると、要塞建造物の調査が続けられ、機器及び資材の荷揚の為に航行する大型揚陸艦が浜辺へ接岸する為の島の沿岸地区での準備の為、ドヴォイナヤ湾での土木工事が行なわれている。

以前、東方軍管区司令官セルゲイ・スロヴィキン大将は、現在、マトゥア島への将来的な太平洋艦隊部隊の駐留の可能性が検討されていると発言している。


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現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますがロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

クリル諸島に駐留するロシア海軍沿岸ミサイル部隊は、2016年中には新たな地対艦ミサイルを受け取ります。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島に新たな地対艦ミサイルを配備する]

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]



2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島(日本側呼称:松輪島)へ到着しました。
以後、現在までマトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれています。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められています。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]



そして5月末からマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われています。

再建される飛行場ヘリコプター発着用として使われる事になるようです。
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