ロシア海軍最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはウラジオストクへ向かった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月1日13時51分配信
【特殊船「イーゴリ・ベロウソフ」はバルチースクからウラジオストクへ出発した】
モスクワ、6月1日-ロシア通信社ノーボスチ
特殊海洋調査船「イーゴリ・ベロウソフ」は、バルチースクから太平洋艦隊の常時駐屯所ウラジオストク市への移動を開始した。
ロシア連邦国防省下の海軍広報サービス・情報供給部長イーゴリ・ディガロ1等海佐は発表した。
「本日・6月1日、最新の大洋救助船イーゴリ・ベロウソフはバルチースク市から出航し、太平洋艦隊の常時駐屯所への艦隊間移動任務の遂行へ着手しました。
長期航海の開始前に救助船イーゴリ・ベロウソフ乗組員は一連の準備活動と必要な錬成任務を実行しました」
ディガロは話した。
艦隊間移動の乗組員及び機器装置の準備の為の船の検査出航はバルト艦隊射爆場で実施された。
5月に船の潜水夫は潜水鐘を使用した深度90メートル及び120メートルへの潜水を何度か実施した。
更に、船上の電波航法システム及び居住保障システムが点検され、航海士、当直の信号士と無線通信士の訓練が実施された。
移動中に船は業務寄港の為に7ヵ国を訪れる。
計画によると、太平洋艦隊への到着は8月である。
プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)「イーゴリ・ベロウソフ」は、2005年10月24日にサンクトペテルブルク市の「アドミラルティ造船所」で起工され、2012年10月30日に進水しました。
[新型潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフ進水]
2014年12月25日から最初の洋上試験を開始し、2015年1月7日に終了しました。
[ロシア海軍最新鋭救助船イーゴリ・ベロウソフは最初の洋上試験を終えた]
その後、3月28日には次の洋上試験の為に出航しました。
8月10日、大西洋上で試験を行なう為、サンクトペテルブルクを抜錨しました。
[ロシア海軍最新鋭潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフは深海試験の為に大西洋へ向かった]
「イーゴリ・ベロウソフ」は大西洋上で深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40、深海潜水複合体GVK-450、遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」の深海試験などを実施しました。
深海潜水複合体GVK-450
深海潜水艇プロジェクト18271「ベステル-1」AS-40

遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」

大西洋及びバルト海での各種試験を終えた「イーゴリ・ベロウソフ」は2015年10月末にサンクトペテルブルクへ戻ってきました。
[ロシア海軍最新救助船(潜水艦救難艦)イーゴリ・ベロウソフは工場航行試験を完了した]
その後、「イーゴリ・ベロウソフ」はバルト海で国家受領試験を行ない、2015年12月下旬に完了しました。
2015年12月25日、海軍旗(聖アンドレイ旗)初掲揚式典が開催され、正式にロシア海軍へ就役しました。
[最新鋭潜水艦救助船イーゴリ・ベロウソフはロシア海軍へ就役した]
「イーゴリ・ベロウソフ」の搭載艇AS-40は先にウラジオストクへ移送されました。
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]
そして「イーゴリ・ベロウソフ」は、就役後もバルチースクに留まり、錬成訓練を行なっていましたが、2016年6月1日、ウラジオストクへ向け出港しました。
ウラジオストク到着は2016年8月の予定です。
プロジェクト21300S救助船(潜水艦救難艦)は、計5隻の建造が計画されており、2番船は2017年末に起工される予定です。
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