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インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する

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6月8日に最初の海洋試験の為に出港したインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、今週中に試験を終えます。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは6月8日に出港する]
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]


『アルムス-タス』より
【インド空母「ヴィクラマーディティヤ」は、白海の試験において必要な航行性能を超えた】
モスクワ、6月21日(アルムス-タス)

インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元ロシア航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、今週に白海での工場航海試験を成功裏に完了する。
造船業界の情報提供者は、イタル-タス通信に伝えた。

「セヴマシュの専門技術者により近代化された空母には、とても満足しております。
そう、6月8日から始まった海洋での試験において、同艦は必要な航行性能を超えました。
それは持続こそされなかったものの、超えた事は嬉しく思います」

情報提供者は述べた。

「同艦の試験においては、我が海軍の将兵が操縦しており、艦上にはセヴマシュを代表する受領チームと、インド海軍士官が乗り組んでおります」
彼は付け加えた。

情報提供者は、「ヴィクラマーディティヤ」が来週に燃料や水、食料を補充した後、白海からバレンツ海へ進路を取ると述べた。
「同艦の甲板では、艦上配置航空グループによるロシア製艦上戦闘機MiG-29Kの飛行試験が開始されます」

以前、「セヴマシュ」広報サービス部長アナスタシア・ニキーチンスカヤは発表した。
「試験プログラムは124日を予定しております」

造船業界の情報提供者は、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」が今年12月にインド海軍へ納入される事を確認した。

以前、統合造船業営団の公式代理人アレクセイ・クラフチェンコが発表したように、
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」白海における工場航海試験では
「同艦のメインシステム及びコンポーネント、メイン及びサブ動力装置、通信システム、航海システム、その他の機能確認が計画されています」

2004年1月にニューデリーで署名された政府間の一括合意により、ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」の船体は、「セヴマシュ」での近代化と、ロシア製の艤装品と航空機を付けるという条件で、インドへ無償譲渡された。
更にロシアは、航空母艦のインド人乗員約1500名の教育と、インド洋水域への艦の基地施設建設を実施する。

総契約額は、当初15億ドルと見積もられ、同艦を本格的な空母へ改造する為の全ての作業は、2008年に完了する計画だった。
しかし、契約時期は延期された。
ロシア側は、作業量の過少評価と、艦の近代化への追加支払の必要を表明した。

2010年3月12日、ウラジーミル・プーチンのインド訪問中に、航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(全能の神)の修理及び近代化に関する改訂された費用の追加契約が締結された。
インド側によると、ロシアからの航空母艦の購入の為に23億3000万ドルの費用が掛かる。
同艦の就役期間は30年と見られている。

2004年以来、ネフスキー計画設計局及び請負業者「セヴマシュ」は、膨大な量の作業を行なった。
艦の甲板装備は改装され、戦闘機MiG-29Kの発艦の為のトランポリン台が装備され、新たな課題である巡洋艦の船体を近代的な設備~システム及び各種機器で充実させ、合計で長さ2000km以上の新たなケーブルラインが敷設された。
航空母艦は、新たな航行複合体及び電波位置特定複合体、通信複合体及び航空機管制を受け取った。
その結果、実際には完全に新たな艦が作られた。

以前は「バクー」という名前だった「アドミラル・ゴルシコフ」は、1987年に北方艦隊の編制へ加入した。
修理及び改造終了後、航空母艦の排水量は45000トンになり、最大長は283.5m、最大幅は59.8m(8.8m増加)となった。
同艦にはMiG-29K戦闘機およびヘリコプターを含む30機の航空機を搭載できる。
乗組員は1924名である。
(2012年6月21日14時44分配信)


当初、「ヴィクラマーディティヤ」の出航日は5月25日の予定でしたが、様々な理由により延期されました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は延期されるかもしれない]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は嵐の為に延期されるかもしれない]

しかも、延期後の6月1日夕方には小火が発生しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの小火は航海試験に影響しない]

しかし、「ヴィクラマーディティヤ」は、幾多の困難や挫折を乗り越え、ついに最初の航海試験に漕ぎ着けました。
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「ヴィクラマーディティヤ」の試験航海には、ロシア海軍空母「アドミラル・クズネツォフ」乗員も参加しており、彼らが同艦を動かしているようです。
[空母ヴィクラマーディティヤは消磁作業を行なう]

以前の報道によると、「ヴィクラマーディティヤ」の試験航海には、350名のロシア海軍将兵が参加します。
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海上公試は2012年5月25日に予定されている]
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