ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月6日15時34分配信
【ビデオ:アレッポ上空で対潜航空機Tu-142が目撃された】

シリアのアレッポ県上空において、偵察及び潜水艦との戦闘の為に開発されたロシアのTu-142と推定される航空機が目撃された。
『ガゼータ・ロシア』は、『The Aviationist』を引用して報じた。


ロシア対潜航空機のフライトを示したビデオは、2003年以来初のアメリカ合衆国による地中海からの航空母艦による中近東への攻撃から1日が過ぎた6月5日に撮影された。

新聞は、以前にTu-142シリアの目標に対するロシアの空爆では使用されていなかった事を指摘した。

以前、アメリカの戦闘機が地中海航空母艦から「イスラム国」(註)グループの所在地への攻撃を行なった事が伝えられた。
同時に、アメリカ合衆国海軍司令部は、標的として攻撃されたのは、イラク或いはシリアのどちらのテロリストだったのか、更には、どのような目標を破壊したのかについては明らかにしなかった。

Tu-142は、ソヴィエト及びロシア遠距離対潜航空機である。
元々は、哨戒エリアで敵の潜水艦を探知、破壊する為に意図されている。
現在、航空機Tu-142の総数は20機以上である。
2020年末までに、これらは全て近代化が行なわれなければならない。

(註:ロシアでは非合法のテロリスト組織)


現在、ロシア海軍航空隊遠距離哨戒機Tu-142M3(空軍の戦略爆撃機Tu-95の海軍型)は、北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ(第7050航空基地)
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カーメニ・ルチェイ(第7062航空基地)
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これらのTu-142M3は、2020年までに全機が近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]


そのTu-142M3ですが、今回の記事の通り、シリアアレッポ上空で目撃されました。

この機体は、北方艦隊キぺロヴォ基地所属でしょう。
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今回の記事で触れられている『The Aviationist』の元記事。
2016年6月5日配信
【ロシアのTu-142は初めてシリア上空に現れた】

ロシアは2015年9月末からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点への空爆を行なっていますが、地上攻撃能力の無いTu-142M3シリア上空に現れた理由は、記事中でも触れられているアメリカ海軍の空母が地中海東部からシリアもしくはイラクのISIL拠点を攻撃した事と関連付けられるかもしれません。

これまでにもアメリカ海軍シリアイラクISIL拠点を攻撃していますが、それはペルシャ湾側に展開した空母によるものでした。

しかし今回、アメリカ海軍は、ロシア海軍の艦艇が多数展開している地中海東部から初めて攻撃を実施しました。

ロシア海軍にしてみれば、これは「自分のシマへ土足で上がり込まれた」ようなものです。
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