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シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月7日13時15分配信
【シリア上空のTu-142は新たなフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の演習に随行していた】

軍組織の情報提供者は、ロシア海軍航空隊の遠距離対潜航空機Tu-142M3がシリア上空に現れた理由について『Lenta.Ru』へ伝えた。
対談者によると、航空機は地中海へ向かい、新たなフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」との合同演習を実施した。


「これは、我々の航空機にとっては通常のルートです~イラン、イラク、シリアの通過は。
Tu-142は地中海へ向かい、アドミラル・グリゴロヴィチ及び他の艦と共に合同での潜水艦の捜索、探知活動へ取り組み、その後、同じルートで戻りました」

情報提供者は話した。

シリア領内のイドリブ県付近の上空を飛行していたTu-142M3を撮影したビデオは、月曜日・6月6日にインターネットの動画アップロードサイトに登場した。

航空機Tu-142M3は、戦略爆撃機Tu-95を基にして作成された遠距離対潜航空機Tu-142の近代化ヴァージョンである。
現在、ロシア海軍航空隊に所属するこのタイプの航空機は、ヴォログダ州キぺロヴォ基地に駐留している。

プロジェクト11356フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2016年4月に海軍へ引き渡され、現在は地中海に居る。
木曜日・6月9日には同艦はセヴァストーポリへ到着する見込みである。


現在、ロシア海軍航空隊遠距離哨戒機Tu-142M3(空軍の戦略爆撃機Tu-95の海軍型)は、北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ(第7050航空基地)
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カーメニ・ルチェイ(第7062航空基地)
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これらのTu-142M3は、2020年までに全機が近代化改修されます。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]


そのTu-142M3が、6月5日にシリア上空で目撃されました。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]


この機体は、北方艦隊キぺロヴォ基地から発進し、そのまま南下してイラン、イラク、シリア上空を通過して地中海へ出ました。
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地中海へ出たTu-142M3は、黒海艦隊基地へ回航中のプロジェクト11356Rフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(2016年3月11日就役)との合同演習を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチ、マルタ島訪問(2016年5月24日)]

記事末尾で触れられていますが、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は6月9日にセヴァストーポリへ到着します。
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