ロシア海軍の為の新たな北極圏複合補給艦プロジェクト03183の開発は2018年までに完了する
- カテゴリ:ロシア新世代水上艦


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年6月10日13時34分配信
【(ロシア)海軍の為の新たな北極圏複合補給艦が作成される】
2018年までに北極ゾーンにおける海軍の必要性の為の新たな複合補給艦の開発が完了する。
6月10日・金曜日、海軍の代理人は報道陣へ伝えた。
将来艦は、新たな軍備プログラムの形成下で具体化される。
このプロジェクトはコード番号03183が割り当てられた。
開発の更なる詳細については、未だ秘密のままである。
現時点においては、北極における海軍の必要性の為、『アドミラルティ造船所』でディーゼルエレクトリック砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」が建造されており、6月10日・金曜日に進水した。
それは、砕氷の保障、結氷条件下での海軍力の駐留および展開、更には、艦の曳航を保障する為に意図されている。
軍への引き渡しは2017年に予定されている。
また、『アドミラルティ造船所』では、2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦が建造される。
それは、曳船、砕氷船、哨戒艦の特質も併せ持ち、最大で厚さ1.5メートルの結氷を突破できる。
その1隻目は2018年に海軍へ受け入れられる。
記事中で触れられているように、2016年6月10日、ロシア海軍向けの砕氷船としては40数年ぶりとなるプロジェクト21180砕氷船「イリヤ―・ムーロメツ」が進水しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは進水した]
この他にロシア海軍は、北極圏向けとして2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦の建造を計画しています。
[新型砕氷哨戒艦プロジェクト23550の1番艦は2018年にロシア海軍へ引き渡される]
そして更に、北極圏向けとしてプロジェクト03183複合補給艦の設計が進められている事が明らかにされました。
ロシア海軍の為の新たな複合補給艦(船)については、2013年1月に名前が出てきただけであり、その後は全く音沙汰が無かったのですが、水面下で開発は進められていたようです。
[ロシア海軍は支援船を更新する]
プロジェクト03183複合補給艦の設計は2018年には完了し、新たな軍備プログラム:『2018-2025年の国家軍備プログラム』の下で建造される事になるようです。
プロジェクト03183複合補給艦の詳細は不明ですが、ロシア/ソ連海軍には、かつて1隻だけ「複合補給艦」が有りました。
それがプロジェクト1833複合補給艦「べレジナ」(1977年12月30日就役、2002年除籍)です。
[複合補給艦「べレジナ」]



「ベレジナ」が除籍されてから約20年を経て、新たな「複合補給艦」がロシア海軍に登場します。

ロシアは北極圏を戦略的に重要な海域と位置付けており、2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されています。

[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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