建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年6月23日11時16分配信
【フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」に主要打撃複合体が搭載された】
サンクトペテルブルク、6月23日-ロシア通信社ノーボスチ
造船工場『北方造船所』(『統合造船業営団』に含まれる)は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」へ主要打撃複合体を搭載した。
工場の声明では、こう述べられた。
現在、フリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」の建造は続けられている。
「受注品の艤装時期の主な作業は完成し、電気ケーブル、電気機器が設置され、工場は主要打撃複合体を含む特殊機器を受け入れました。
建造者は、浮上状態でメインエンジン、減速装置、ガスタービンと推進軸の重心調整を完了します。
居住設備と勤務室の備え付けは継続されています」
声明では、こう述べられた。
プロジェクト22350は『北方計画設計局』により開発された。
フリゲートは、単独或いは連合部隊の一員として、大洋及び海洋エリアにおける水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
プロジェクト22350艦の排水量は4500トン、全長160メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員180~210名。
フリゲートの兵装は、130mm艦載砲A-192「アルマート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」或いは「カリブル-NKE」の為の発射装置、高射ミサイル複合体「ポリメント・リドゥート」で構成されている。
合計で8隻のプロジェクト22350フリゲートの建造が計画されている。
プロジェクト22350フリゲートのトップ「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は、現在、北方艦隊で国家受領試験が行なわれている。
[ロシア海軍の為の新たなフリゲート~プロジェクト11356R(アドミラル・グリゴロヴィチ型)とプロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)]
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
ロシア海軍向けのプロジェクト22350フリゲート(大型警備艦)「アドミラル-フロータ・カサトノフ」は、2009年11月26日に起工されました。
[プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」起工]
そして、起工から約5年後の2014年12月12日に進水しました。
[ロシア海軍の新型フリゲート(大型警備艦)アドミラル・フロータ・カサトノフは進水した]
『北方造船所』は、2016年1月13日の時点で「アドミラル・カサトノフ」の完成度は81パーセントと発表しました。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は81パーセント完成している]
現在も艤装工事が進められている「アドミラル・カサトノフ」は、今年11月には乗組員が艦内に居住できるようになります。
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2016年11月に乗組員を受け入れる]
そして2016年6月下旬、「アドミラル・カサトノフ」へ「主要打撃複合体」が設置されました。
これは、有翼ミサイル「オーニクス」と「カリブル」の垂直発射機3S-14UKSKを指しています。
[汎用ミサイル垂直発射機3S-14UKSK]
「アドミラル・カサトノフ」のロシア海軍への引き渡しは2017年末に予定されています。
[最新鋭フリゲート"アドミラル・フロータ・カサトノフ"は2017年末にロシア海軍へ引き渡される]
現在までに、プロジェクト22350フリゲートは4隻が起工されています。
[プロジェクト22350フリゲート]
サンクトペテルブルクの「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造。
「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
Адмирал флота Советского Союза Горшков(工場番号921)
2006年2月1日起工/2010年10月28日進水/2016年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・フロータ・カサトノフ」Адмирал флота Касатонов(工場番号922)
2009年11月26日起工/2014年12月12日進水/2017年末就役予定
北方艦隊へ配備予定
「アドミラル・ゴロフコ」Адмирал Головко(工場番号923)
2012年2月1日起工/2018年就役予定
「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・イサコフ」
Адмирал флота Советского Союза Исаков(工場番号924)
2013年11月14日起工/2019年就役予定
1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、現在、バレンツ海で洋上試験中であり、2016年末までにはロシア海軍へ引き渡されます。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"近影(2016年5月末-6月初頭)]
3番艦と4番艦の建造工事は、ガスタービンエンジンの供給遅延により遅れています。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]
現在の所、プロジェクト22350フリゲートは、2025年までに6隻が引き渡される予定です。
[新世代フリゲート・プロジェクト22350は2025年までに6隻がロシア海軍へ就役する]
今後、プロジェクト22350は『北方造船所』以外の造船所で建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)はカリーニングラード造船所でも建造されるかもしれない]
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