ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した
- カテゴリ:艦上戦闘機Su-33
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2016年6月24日10時15分配信
【クリミアの複合体「ニートカ」での北方艦隊飛行士の訓練は完了した】
本日(6月24日)、黒海艦隊のサキ航空隊駐屯地に位置する艦上航空隊地上試験訓練複合体(ニートカ)での北方艦隊海軍航空隊飛行士の計画訓練飛行は完了した。
1か月半の間に、北方艦隊独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、ニートカで150回以上の離着陸を実施した。
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」のトランポリン台を模した地上複合体は、長期の中断後、定期保証整備作業が行なわれ、再び使用を開始した。
本日、10機の艦上戦闘機Su-33及び襲撃機Su-25(註:練習機Su-25UTG)は、クリミアから北方艦隊の常時駐留所への移動飛行を開始した。
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ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊の「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。

この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]
クリミア半島サキ飛行場の艦上機訓練施設「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]


2014年9月初頭、第279連隊のSu-33は、クリミアの「ニートカ」へ戻ってきました。
[ロシア海軍艦上航空隊はクリミアのニートカへ戻ってきた]
2015年7月中旬から9月初頭にも第279連隊のSu-33とSu-25UTGは、クリミアの「ニートカ」で飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカで訓練を続ける]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊はクリミアのニートカでの訓練を終えた]
2016年4月26日、第279連隊のSu-33とSu-25UTGは、クリミアの「ニートカ」へ進出しました。
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカへ移動した]
[ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機部隊はクリミア半島のニートカで発着艦訓練を行なう]
公表された動画を見る限り、今回の飛行訓練の指揮を執っていたのは、第279航空連隊副司令(飛行訓練担当)パーヴェル・プリャドコ中佐のようです。
更には、Su-33とSu-25UTG以外に、MiG-29KUBも訓練に参加していたようです。
それから約2ヶ月後の6月24日、「ニートカ」における第279連隊の「発着艦」訓練は完了し、派遣されていたSu-33とSu-25UTGはセヴェロモルスク-3飛行場への移動を始めました。
Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]
この他、クラスノダール地方のエイスクへ建設中の新ニートカでは、艦上戦闘機MiG-29K/KUB(2015年末までに24機が納入)を装備する第100独立艦上戦闘機航空連隊(2015年末に創設)の錬成訓練が進められています。

[ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将はエイスクのロシア海軍飛行訓練センター(新ニートカ)を視察した]
[MiG-29K/KUBで編成されたロシア海軍の新たな艦上戦闘機航空連隊は本格的な戦闘訓練飛行を始めた]
第279連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、今年秋に地中海東部へ向かう予定です。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2016年秋に新たな艦上戦闘機と共に地中海東部へ行く]
これに先立ち、「アドミラル・クズネツォフ」は6月21日にバレンツ海へ出航し、演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフはバレンツ海へ出航し、対空防衛演習を行なった]
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