近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年8月末-9月に航行試験を開始する
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型

『タス通信』より
2016年6月24日12時52分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、修理後の8月末~9月に海上試験を開始する】
アルハンゲリスク、6月24日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ
セヴェロドヴィンスクの防衛造船所・艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で修理と近代化が行なわれている北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、8月末~9月に海上航行試験へ着手する。
タス通信は、同社広報サービスより伝えられた。
「マルシャル・ウスチーノフの海上航行試験の開始は、8月末から9月に計画されています」
広報サービスは話した。
以前、同社の総取締役ニコライ・カリストラトフは、同艦のロシア海軍への引き渡しは、契約上では2016年末と定められていると発言した。
原子力潜水艦の修理、近代化、解体を専門とする同造船所の歴史上初めて、セヴェロドヴィンスクの造船所は、このような大型水上艦の作業を行なっている。
「マルシャル・ウスチーノフ」は、計画修理を実施する為、2011年6月に『ズヴェズドーチカ』の埠頭へ到着した。
2012年10月、巡洋艦は水上から上げられ、固定船台基盤へ移された。
ドックでは、艦の排水システム、ビルジポンプ、消防システム、推進軸、スクリュー、スタビライザー、他のシステム及び機構の作業が実施された。
船体は修復され、塗装された。
2013年6月、巡洋艦は進水し、近代化の為の作業は海上で続けられた。
ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は1978年にニコラエフ造船工場で起工された。
1986年9月に北方艦隊の戦闘編制へ受け入れられた。
1994~1997年にはサンクトペテルブルクの合資会社『北方造船所』で近代化が実施された。
公開情報によると、「マルシャル・ウスチーノフ」はプロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦 である。
排水量-11380トン、全長-186メートル、幅-20.8メートル、速力-34ノット(時速約63km)、航続距離-約8000海里、乗員-510名。
主要兵装-16基の超音速対艦有翼ミサイルP-500「バザーリト」(核弾頭を搭載できる)発射装置。
ロシア海軍の構成には、同型の3隻のロケット巡洋艦が在る。
「モスクワ」-黒海艦隊、「ワリャーグ」-太平洋艦隊、「マルシャル・ウスチーノフ」-北方艦隊。
北方艦隊のプロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市の「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】
2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]
2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]
その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]
既に「マルシャル・ウスチーノフ」には、MR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されています。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダーも「フレガート-M2M」に換装されました。
「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でしたが、2016年末に延期されました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]
2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]

「マルシャル・ウスチーノフ」の航行試験は今年8月末~9月に開始され、今年12月末までにロシア海軍へ復帰します。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]
近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かいます。
[近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く]
「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]
太平洋艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]
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