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ロシアにおけるヘリ空母ミストラルの船体建造は27億ルーブル掛かるだろう

ロシア国内の造船所で製造されるロシア海軍の為のヘリコプター空母「ミストラル」型2隻分の船体艦尾部分の費用は、約27億ルーブルになります。
(1ルーブルは約2.4円)
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[バルト工場はヘリ空母ミストラル級の船体ブロック建造を8月から開始する]
[「バルト工場-造船」はヘリ空母ミストラルの船体の一部を建造する]


『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【ロシア連邦での「ミストラル」船体建造には27億ルーブルがかかるだろう】
モスクワ、6月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシアにおいて「ミストラル」型軍艦の船体艦尾部分(1番艦及び2番艦)を建造する費用は、約27億ルーブルになるだろう。
金曜日、有限会社「バルト工場-造船」総取締役の広報・秘書官パーヴェル・ゴロシコフは、ロシア通信社ノーボスチに伝えた。

現時点での株式会社「バルト工場」監視手続過程における継承会社は、新たに設立された「バルト工場-造船」である。

「艦の船体区画の建造の為の契約費用は、およそ27億ルーブルになります」
ゴロシコフは述べたす。

彼はまた、バルト工場の造船契約の中で、砕氷船を建造する為の約8億ルーブルの契約を履行すると述べた。

2隻のヘリコプター揚陸ドック艦「ミストラル」の供給契約は、ロシア連邦国防省とフランスのDCNS社の間で2011年6月に署名された。
「統合造船業営団」は、下請け業者として、この取引に関与する。
これにより、24の船体ブロック(船体の40パーセント)を建造しなければならない。
その後、船体ブロックはフランスへ送られ、同地でヘリコプター空母は完成する。

以前、「バルト工場」広報サービスは、最初の「ミストラル」のプレートカットは2012年8月1日から、2隻目は2013年5月から開始されると発表した。
(2012年6月22日11時54分配信)


[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ヘリ空母ミストラル型]

ロシアがフランスの指揮・戦力投射艦「ミストラル」型を購入するかもしれないという話が最初に出たのは、2009年8月初頭でした。
[ロシア海軍、フランス艦を購入?]

それから間もなく、ロシア連邦軍及び国防省の高官は、この「噂話」を相次いで肯定しました。
[ロシアは、今年末までに「ミストラル」級購入で合意できる]
[ロシアは、競争によりヘリ揚陸艦を購入する]
[ロシア国防省は、「ミストラル」型揚陸艦購入交渉が行なわれている事を認める]
[ロシア海軍は、「ミストラル」型揚陸艦1隻を購入し、4隻をライセンス建造する]

ロシア向けの「ミストラル」型の売買契約は、2011年6月に締結されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』2017年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

ロシア海軍向け「ミストラル」1番艦は、今年2月1日にフランスのサン・ナゼール造船所で起工されました。
[ロシア海軍向けヘリ空母「ミストラル」型1番艦は起工される]

フランス海軍「ミストラル」型1番艦及び2番艦は、複数の造船所で船体を分割建造し、それを1ヶ所に集めて結合完成させるという方法を採っていますが、ロシア海軍「ミストラル」も同様の方法で建造されます。

ロシア「ミストラル」型の船体の建造を担当するのが、今回の記事に登場するサンクト-ペテルブルク市「バルト工場-造船」(旧「バルト工場」)です。
【『バルト工場』公式サイト】
1856年創業の老舗企業です。

「バルト工場-造船」(旧「バルト工場」)「ミストラル」型の船体の一部を製造する為の契約は、昨年12月に同社と「統合造船業営団」との間で締結されています。
[バルチースキー・ザヴォートは「ミストラル」型の船体を建造する]

「バルト工場-造船」(旧「バルト工場」)ロシア海軍向け艦船の建造に携わるのは、10数年ぶりの事です。
同社では、1998年に就役した重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」を最後に、ロシア海軍向けの艦船は全く建造していませんでした。

その後はインド海軍のフリゲート3隻や、各種民間船を建造していたのですが、150億ルーブルの負債を抱えて破産し、新たに「バルト工場-造船」として再生されました。


日本では「強襲揚陸艦」と呼ばれ、フランス海軍の正式分類は「指揮・戦力投射艦」となっている「ミストラル」型ですが、ロシアでは、「ヘリコプター空母」Вертолётоносецと呼ばれる事が多いです。
この他に「汎用揚陸艦」Универсальный Десантный Корабль「ヘリコプター揚陸ドック艦」Десантный Вертолётный Корабль-Докと書かれる事も有ります。

ロシア側の報道、更にはロシア軍当局者の発言を見ても、「ヘリ空母」としての運用がメインとなっているようです。

フランス海軍「ミストラル」は2009年11月末にサンクト・ペテルブルクを訪れ、ロシア軍ヘリコプター(Ka-27対潜ヘリ、Ka-29強襲ヘリ、Ka-52戦闘ヘリ)の適合試験を実施しています。
[ロシア製ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦]
[ロシア軍ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦(2009年11月27日)]

ロシア海軍「ミストラル」級には、現用の主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化タイプKa-27Mが搭載されるようです。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

ロシア海軍向けの「ミストラル」型は、オリジナルよりも武装が強化されます。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型には巡航ミサイル、対空・対潜ミサイルなどが装備される]
[ロシア海軍向け「ミストラル」型はロシア製兵器を装備する]

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「ミストラル」型は艦後部にヘリコプター格納庫が有りますから、各種ミサイルの垂直発射機を設置するとすれば、艦前部(艦橋の前)でしょうか。


ロシア海軍向けの最初の「ミストラル」型2隻の艦名は「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」です。
[ロシア海軍向け「ミストラル」型の艦名は「ウラジオストク」と「セヴァストーポリ」になる]

「ミストラル」型太平洋艦隊にも配備される計画であり、これを見越して極東方面においても、今年から造修施設などのインフラ整備が進められます。

『REGIONS.RU』より。
2012年4月11日配信
【ウラジオストク最大の艦船修理工場は再建される】

『ロシア通信社ノーボスチ・極東管区ニュース』より。
2012年4月11日21時03分配信
【ウラジオストクの艦船修理工場は「ミストラル」の為に13億ルーブルを掛けて再建される】

ウラジオストク第178艦船修理工場は、「ミストラル」型を含む新世代艦に対応できるように施設を近代化し、35600トン級浮きドックの導入、ディーゼル潜水艦修理用の5000トン級ドックの建設、現在の第1乾ドックの全天候型への改装などが行なわれるとの事です。
近代化計画の実施期間は、今年(2012年)から2027年までの16年間に渡ります。
近代化計画の最初の5年間で13億ルーブルが拠出されます。
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