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ロシア海軍太平洋艦隊の偵察艦SSV-80プリバルチカはハワイ沖に現れた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年7月7日16時1分配信
【太平洋の『リムパック』演習ゾーンでロシアの偵察艦が目撃された】

ロシアの偵察艦はアメリカ合衆国が主導する国際海軍演習『リムパック-2016』が実施されているハワイ諸島海域へ到着した。
アメリカ合衆国海軍研究ポータルは伝えた。


『Lenta.Ru』が引用したように、それは太平洋艦隊偵察艦SSV-80「プリバルチカ」のようである。

「同艦の存在は、演習へ影響を及ぼす事は有りません。
私共は、重要な情報を保護する為に必要な全ての対策を講じています」

ポータルの代理人でアメリカ合衆国太平洋艦隊クリント・ラムスデン中尉は説明した。

SSV-80「プリバルチカ」プロジェクト1826「ルビジー」(ルビジウム)大型偵察艦(公式名称-通信船)に属している。
カリーニングラード造船所『ヤンターリ』で1984年に建造された。
満載排水量4500トンの艦には、無線電波偵察装置一式(電波位置特定ステーションを含めた無線電波装置の特性に関するデータ収集の為の)、無線偵察(通信の傍受)、更には水中音響ステーション及び衛星通信装置が在る。

演習『リムパック-2016』は6月30日から8月4日までハワイ諸島及びカリフォルニア南方沿岸海域で実施される。
この演習は定期的にアメリカ合衆国が組織している。
現在、演習には45隻の艦船、5隻の潜水艦、200機以上の航空機およびヘリコプターが参加し、25000名以上の将兵が関わっている。
演習には、アメリカ合衆国、中国、ヨーロッパの一部の国-NATO加盟国(初参加のドイツ、デンマーク、イタリアを含め)、更にはアジア太平洋地域諸国を含めた26か国からの代表が派遣されている。
アメリカ合衆国および中国からは大規模な艦艇部隊が派遣されている。

2012年、ロシア海軍の艦船は、初めて、そして現時点では最後に演習『リムパック』へ参加した。
2014年、ワシントンウクライナ情勢を理由に軍事分野でのモスクワとの協力を停止した為、演習は彼等(ロシア)抜きで実施された。


記事中で触れられていますが、ロシア海軍は、2012年7月29日から8月7日に実施された環太平洋国際海軍演習『リムパック-2012』へ初めて参加しています。
[ロシア太平洋艦隊艦艇部隊は環太平洋演習リムパック-2012へ参加する為にハワイへ向かった]
[ロシア海軍リムパック参加部隊は帰港した]
現在の所、ロシア海軍演習『リムパック』への参加は、これが最初で最後となっております。


環太平洋国際海軍演習『リムパック』は2年に1度実施されており、今年(2016年)が実施年となりますが、今回、演習に参加しないロシア海軍が派遣したのは、偵察艦でした。


現在、太平洋艦隊には4隻の偵察艦が在籍しています。
プロジェクト864中型偵察艦:SSV-535「カレリア」(1986年就役)、SSV-208「クリリィ」(1987年就役)
プロジェクト1826大型偵察艦:SSV-80「プリバルチカ」(1984年就役)
プロジェクト10221水中情況解明艦:「カムチャツカ」(1986年就役)
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