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ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した

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『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年7月11日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

2016年7月8日と7月11日にロシア海軍の艦艇が宗谷海峡を西へ向かって通過しました。

7月8日午後4時頃:プロジェクト877潜水艦1隻が宗谷海峡を西方へ通過。

7月10日午前1時頃:大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(548)、「アドミラル・トリブツ」(564)、駆逐艦「ブイストルイ」(715)、大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」宗谷海峡を西方へ通過。


プロジェクト877潜水艦は、6月16日か18日に宗谷海峡を東方へ通過した艦でしょう。
7月6日にも1隻の877潜水艦宗谷海峡を西方へ通過しています。

現在、太平洋艦隊通常動力潜水艦(877)は、事実上沿海地方(日本海方面)に集約されています。
(沿海地方に7隻、カムチャツカに1隻)


大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」駆逐艦「ブイストルイ」は、6月20日に宗谷海峡を東方へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]

おそらくはオホーツク海で演習を行ない、それが終わったので沿海地方へ戻るのでしょう。

「アドミラル・トリブツ」は近代化改装後の洋上試験も兼ねていたようです。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]


大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、6月21日に対馬海峡を南方へ通過しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は対馬海峡を通過した]

つまり、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型揚陸艦「ニコライ・ヴィルコフ」は、ウラジオストクを出航後、日本海を南下して対馬海峡を通過し、その後、東へ転じて太平洋方面へ向かい、そこから北上して(クリル諸島付近を通過して)オホーツク海へ入り、宗谷海峡を西へ通り抜けたという事になります。
(要するに、日本列島を一周した)
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