マケーエフ記念国立ロケットセンターはロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する?

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『イズベスチヤ』より
2016年7月14日0時1分配信
【ロシアは新たな弾道ミサイルを作成する】

開発されるミサイル複合体は、おそらくは将来潜水艦シリーズ「ハスキー」の為に意図されている。

アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンターは、新たな弾道ミサイルを作成する上での試験設計作業を行なう為の国家契約を受け取った。
このミサイルは、第5世代の将来原子力潜水艦「ハスキー」の為に作成されるようだ。

「現時点において、私共は、陸上及び海洋弾道ミサイルを開発する為、(ロシア)国防省と複数の契約を履行しています」
国立ロケットセンター
の総取締役兼設計主任ウラジーミル・デグチャリ『イズベスチヤ』へ確認した。
「これは、地上グループの基礎となる為の新たな重弾道ミサイル"サルマート"、更には、新たな将来のマシンの為の試験設計作業です」

国立ロケットセンターのトップは、より詳細なコメントを拒否した。
『イズベスチヤ』軍事産業委員会から説明されたように、新たな海洋弾道ミサイルは、モスクワ熱技術研究所が開発した最新の戦略システム「ブラヴァー」に代わるものであるという点については話す事が出来る。
このミサイルは、第4世代に属するプロジェクト955「ボレイ」型戦略原子力潜水艦の兵装として作成された。
巡洋艦シリーズのトップ「ユーリー・ドルゴルーキー」は、2013年1月に海軍へ軍備採用された。
ロシア海軍は、北方艦隊太平洋艦隊の軍備更新の為、このような潜水艦を合計で8隻受け取る。

しかし、中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトが表明したように、研究所のトップは、戦略水中ロケット巡洋艦の開発と設計に従事しており、国は既に第5世代潜水艦:多目的及び戦略~の設計を開始している。
後者は、中央設計局『ルビーン』によると「ハスキー」と呼ばれており、「ボレイ」を代替する。

「これは、多層複合材料で作られた艦となります」
連邦国営単一企業『クリロフ国家研究センター』
総取締役顧問ヴァレリー・ポロヴィンキン『イズベスチヤ』へ話した。
「複合材料で作られるのは、船体カバー、艦首及び艦尾舵、安定舵、区画の隔壁、推進スクリュー及び推進軸です。
これらは全て騒音レベルを低減します。
しかし、プロジェクトの主な特徴は、戦略並びに打撃水中巡洋艦の双方を作成する為に使用できる艦首及び艦尾部の統一モジュール設計であり、指示された任務に応じて設計された兵装区画によってのみ変化します」


最初の新世代潜水艦は、2030年よりも前の建造は計画されていない。
これは、軍事学アカデミー教授ワジム・コジュリンが考えるように、2020年に計画されているアメリカの核戦力グループの更新への回答となる。
この目的の為にワシントンは9000億ドルを費やす。

「既に今、アメリカ人から期待されるものを想定する事は出来ます」
コジュリン
教授は『イズベスチヤ』へ伝えた。
「ロシアの設計者が作成する新たなミサイルは、あらゆる方向:北半球或いは南半球から目標へ打撃を与える事を可能にします
極超音速機動戦闘核ブロックの使用は濃密な大気圏へ突入するブロックの予測不可能な空間機動により、低高度段階の対ミサイル防衛の効果的な突破を可能にします」


即ち、国防相代理ユーリー・ボリソフによれば、それは「サルマート」により実行可能となる。
軍首脳が確信しているように、ミサイルは動力特性が改善されており、それは「サルマート」アメリカ対ミサイル防衛を突破する為の追加手段の装備を可能にする。
新たなミサイルは、宇宙段階の攻撃手段への対抗が可能であり、事実上、あらゆるエリア及び全ての方向から発射する事が出来る。

「これらの言葉から、マケーエフ国立ロケットセンターが新たな海洋弾道ミサイルの為に提供する新たな試験開発作業は、2030年以降の増大する脅威を考慮しなければならないという結論を引き出す事ができます」
ワジム・コジュリン
は指摘した。
「新たな海洋弾道ミサイル"ブラヴァー"の開発は19年間続いている(ミサイルは試験運用中である)事を考えますと、その後継の為の作業開始は更に正当化されるでしょう」


【『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』公式サイト】

『アカデミー会員V.P.マケーエフ記念国立ロケットセンター』は、ソ連/ロシア海軍戦略潜水艦(原子力潜水艦)の為の弾道ミサイルを数多く開発しています。

現在は、1980年代後半から実戦配備されているR-29RM(SS-N-23)シリーズの改良が続けられています。
最新の改良型R-29RMU2.1「ライネル」は2014年4月に制式採用されました。
[ロシア海軍の新たな潜水艦用弾道ミサイル「ライネル」は制式採用された]

R-29シリーズは液体燃料ですが、1980年代に実戦配備されたR-39(プロジェクト941戦略原潜に搭載)は『マケーエフ』にとって初めての固体燃料ミサイルでした。

1990年代にはR-39の発展型であるR-39UTTkh「バルク」を開発しましたが、資金不足により開発は難航し、1998年には中止されてしまいました。
[幻と消えたSLBM「バルク」]

その『マケーエフ』が、新たな潜水艦用弾道ミサイルを開発するようです。
今回の記事では、同じく『マケーエフ』が開発する新型の重大陸間弾道ミサイルRS-28「サルマート」にも触れられていますが、「サルマート」をベースにした潜水艦用弾道ミサイルでしょうか。


一方、ロシア海軍第4世代戦略原潜「ボレイ」弾道ミサイル「ブラヴァー」を開発した『モスクワ熱技術研究所』も、新たな潜水艦用弾道ミサイルを開発します。
[モスクワ熱技術研究所はロシア海軍の為の新型SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を開発する]


将来に建造される第5世代原子力潜水艦「ハスキー」はモジュール方式ですが、最新情報によると、中央区画の入れ替えにより、戦略原潜にも多用途原潜にもなれるようです。
[ロシア海軍第5世代原潜ハスキー級は多用途原潜と戦略原潜を統合する?]


この「ハスキー」級が、『マケーエフ』が開発する弾道ミサイル、或いは『モスクワ熱技術研究所』が開発する弾道ミサイルを搭載する事になるようです。
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