ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した
- カテゴリ:高空迎撃戦闘機MiG-31


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年7月14日5時5分55秒配信
【太平洋艦隊の戦闘機は悪天候のカムチャッカで仮想敵の有翼ミサイルを撃墜した】
ペトロパブロフスク・カムチャツキー、7月14日、インタファクス-極東
カムチャッカのエリゾヴォ航空基地の太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31は、仮想敵の有翼ミサイルを成功裏に撃退した。
木曜日に東方軍管区広報サービスは発表した。
「乗員へ与えられた任務は、原子力潜水艦から発射され、超音速で飛翔する有翼ミサイルを発見し、破壊する事でした」
声明では、こう述べられた。
戦闘任務は、太平洋艦隊の夏季演習期間の計画戦闘訓練活動の枠組みにおいて与えられた。
有翼ミサイルの探索および発見を迎撃戦闘機MiG-31は遠距離航空隊の航空機A-50と共同で行なった。
「共同でのミサイル探索の結果、それは発見され、成功裏に指定防衛線で破壊されました。
単一目標への射撃及び撃破は、両方のMiG-31乗員により実行されました」
声明では、こう指摘された。
広報サービスは、戦闘任務がカムチャツカの困難な悪天候下で実行された事を強調した。

カムチャツカ半島のエリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊の迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。


このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍が空軍と合併した後の1998年に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)
現在は、約30機のMiG-31B及びMiG-31D3が配備されています。
今回、太平洋艦隊のMiG-31は有翼ミサイルの迎撃訓練を実施しました。
記事中では「原子力潜水艦から発射され、超音速で飛翔する有翼ミサイル」としか書かれておらず、ミサイルの具体的なタイプには一切触れられていませんが、この条件に該当するのは「グラニート」しか有りません。
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
太平洋艦隊には「グラニート」を搭載する5隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦が在籍していますが、現在、稼働状態に在るのは3隻:K-456「トヴェリ」、K-186「オムスク」、K-150「トムスク」です。
つまり、この3隻の何れかから発射された「グラニート」をMiG-31が迎撃し、撃墜したという事でしょう。
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