ロシア海軍は2016年前半に47基の巡航ミサイル"カリブル"を受領した
- カテゴリ:打撃巡航ミサイル「カリブル」

『タス通信』より
2016年7月15日14時21分配信
【ロシア連邦海軍は(2016年)前半に47基のミサイル「カリブル」と72基の高射ミサイルを受領した】
モスクワ、7月15日/タス通信
ロシア海軍は今年前半に、ほぼ50基のミサイル「カリブル」、72基の高射ミサイル、更には電波位置特定ステーション「ガンマ-S1M」を軍備として受領した。
金曜日、軍事製品の受領の日にロシア連邦軍兵器管理総局長アナトーリー・グリャエフは発表した。
「海軍の為に受領されたのは、プロジェクト11356警備艦アドミラル・エッセン、電波位置特定ステーション"ガンマ-S1M"、72基の高射ミサイル、47基の艦載ミサイル"カリブル"です」
彼は列挙した。
次に、バルト艦隊の第128水上艦旅団司令官アレクセイ・スグロボフは、第2のプロジェクト11356警備艦「アドミラル・エッセン」は6月7日に海軍へ受領され、バルト艦隊と北方艦隊で全ての種類の試験を成功裏に実施したと伝えた。
「試験中、実際に海上に居るという条件下で艦の兵装及び軍事機器全体の点検が実施されました。
試験の結果、同艦の戦術-技術的な要素と特性は、承認された技術プロジェクトに沿っている事が確認されました」
スグロボフは総括した。
現在、同艦はバルチースク海軍基地に在り、常置駐屯地セヴァストーポリへの移動を準備している。
ロシアは昨年、シリア領内のテロリスト「イスラム国」(ロシア連邦では非合法の組織)に対する作戦の枠組みにおいて有翼ミサイル「カリブル」を使用した。
ミサイルは、地中海の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」から、更にはカスピ小艦隊の艦から発射された。
有翼ミサイル「カリブル」(対地/対艦/対潜用)は、輸出用有翼ミサイル「クラブ」シリーズのロシア海軍向けヴァージョンです。
[対艦(対地)巡航ミサイル「クラブ」]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
現在、ロシア海軍では、プロジェクト11356警備艦、プロジェクト11661K警備艦「ダゲスタン」、プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦、プロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦、プロジェクト06363潜水艦、プロジェクト671RTMK原子力大型潜水艦「オブニンスク」に搭載されています。
2015年10月7日、カスピ小艦隊のロケット艦「ダゲスタン」、小型ロケット艦「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」の4隻は、シリアのISIL(シリア・レバントのイスラム国)拠点へ26基の有翼ミサイル「カリブル」(対地攻撃型)を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]
この4隻は、2015年11月20日にも、ISIL拠点へ18基の有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2015年12月8日には、黒海艦隊の潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海東部(シリア沖)からシリア国内のISIL拠点へ有翼ミサイル「カリブル」対地攻撃型を発射しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
実戦使用以外に、演習などでも発射されています。
今年4月末にはカスピ小艦隊のロケット艦と北方艦隊の原子力潜水艦が「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍カスピ小艦隊のロケット艦は演習で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
今年5月初頭には黒海艦隊の潜水艦が試射を行なっています。
[ロシア海軍のプロジェクト06363潜水艦スタールイ・オスコルはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
その「カリブル」ですが、今年前半(2016年1月~6月)には合計47基がロシア海軍へ納入されました。
これは、昨年10月と11月にカスピ小艦隊の艦が実戦で使用した量とほぼ同じです。
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