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ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはナヒーモフ勲章を授与された

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年7月22日13時47分配信
【ショイグはロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員へナヒーモフ勲章を授けた】
セヴァストーポリ、7月22日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、金曜日に親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」乗組員へナヒーモフ勲章を授けた。

式典は、セヴァストーポリ黒海艦隊旗艦・巡洋艦「モスクワ」艦上で開催された。

「黒海船員の伝統は積み重ねられ、巡洋艦モスクワの乗組員は、確実にロシア南方の海上境界線を護っています。
地中海におけるロシアの軍事貨物輸送を保障する任務を成功裏に果たしました。
世界の大洋の戦略的海域への遠距離航海と戦闘勤務では、聖アンドレイ旗を誇らしく、そして立派に示しました」
ショイグ
は式典で話した。

彼は、長期にわたり軍務を遂行し、国家防衛の強化に貢献した親衛隊員へ感謝の意を表した。

「僕は確信しています」
国防相は指摘した。
「ロシアと、その艦隊は、今後も国益の保護を行なう上で君達を頼りにする事が出来ます。
セヴァストーポリ防衛の英雄である伝説の艦隊指揮官パーヴェル・ナヒーモフ提督に因んだ勲章の責務について話せば、船員には難題或いは簡単な進路は無く、有るのは、ただ一つの道-栄光です」


この軍事勲章は、大祖国戦争中、敵への勝利に多大な貢献を成した剛毅かつ勇敢な船員の功績への敬意の印として設立された事をショイグは想起した。
現代のロシアにおいては、勲章は、更に、戦闘任務の遂行において抜きんでた艦へ授与される。

「親愛なる友人よ!」
国防相は話した。
「この晴れがましい日に、全ての船員へ、健康、最適な条件、忍耐力、そして、キール下の7フィートが有らんことを望みます」

軍当局のトップは、海軍旗へ、勲章と、その綬を付けた。
晴れがましい行事の終わりに、巡洋艦「モスクワ」艦尾の旗竿へ、親衛勲章海軍旗の掲揚式典が開催された。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、大統領令「国家の安全保障への貢献、戦闘訓練で示された高水準、戦闘演習任務遂行中の乗員の勇気と献身」に従ってナヒーモフ勲章を授与された。

巡洋艦「モスクワ」艦長アレクサンドル・シヴァルツ1等海佐が国防相へ報告したように「乗組員は与えられた任務を果たしています」

「嵐の海を数千海里航行し、数百のミサイル及び砲射撃、戦闘演習を成功裏に遂行しました。
私達の強みは、高度な訓練と専門の技能です。
ナヒーモフ勲章を授与され、巡洋艦には勲章海軍旗が掲揚され、私達の責務は2倍になりました」

士官は話した。

彼は、ベテランの伝統は確立され、積み重ねられる事を約束した。
艦長は国防相へ、乗組員は「戦闘任務を遂行する準備を整え、そのモットー:そこに親衛隊はあり、そこに勝利を!~に忠実である」と確言した。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年9月から2016年1月まで地中海東部で戦闘任務を遂行し、フマイミーン(シリア)ロシア航空宇宙軍航空基地へ海上方面からの対空カバーを提供した。

2008年8月9日から9月10日まで、巡洋艦「モスクワ」黒海艦隊艦船グループの一員として、グルジア当局への平和強制を目的とする南オセチアでのロシア軍の平和維持作戦の実施へ参加した。

2014年2月8日から24日までの期間に巡洋艦ソチ第22回冬季オリンピックの安全保障任務を遂行した。

プロジェクト1164艦「モスクワ」は、1976年にニコラエフ61コムーナ記念造船工場の造船台で、ロケット巡洋艦「スラヴァ」として、そしてロケット巡洋艦シリーズのトップとして起工された。
1979年7月27日に進水した。
1983年1月30日、艦へソヴィエト社会主義共和国連邦海軍旗が掲揚された。

1995年5月15日、海軍総司令官令により、ロケット巡洋艦「スラヴァ」ロケット巡洋艦「モスクワ」へ改名された。

1998年5月13日、艦へ親衛アンドレイ旗が掲げられた(親衛艦隊の伝統を保持する為、巡洋艦黒海艦隊親衛警備艦「クラースヌイ・カフカース」から旗と親衛称号が引き継がれた)。

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、1999年7月20日に黒海艦隊主要基地セヴァストーポリへ移転した。


黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1983年1月30日就役)は、2015年には何度も長期航海を行なってます。
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船は2015年に総計50万海里以上を航行した]

2015年1月1日の時点では、太平洋遠征(ニューギニア沖まで進出)から戻る途中であり、オマーンで新年を迎えました。
[ロケット巡洋艦モスクワ遠距離航海(2014年9月-2015年1月)]

2015年5月には中国海軍との合同演習『海洋協同-2015』へ参加しています。
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

2015年6月には、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

2015年6月下旬から8月初頭まで大西洋へ進出し、アンゴラ赤道ギニアを訪問しています。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-)]

2015年9月24日にセヴァストーポリを出航して地中海東部(シリア沖)へ向かい、2016年1月9日に帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはシリアからセヴァストーポリへ帰港した]

5月21日にセヴァストーポリ第13艦船修理工場の浮きドックへ入渠しました。
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そして7月16日に出渠しました。
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2016年7月22日、視察のためにセヴァストーポリを訪れたロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」ナヒーモフ勲章の授与を発表し、同艦で授与式が開催されました。




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ナヒーモフ勲章は、元々はソ連邦時代の1944年に制定されたものですが、ソ連邦解体後にはロシア連邦へ受け継がれることになり、2010年にロシア連邦の国家勲章として改めて制定されました。

2012年7月28日、北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」へのナヒーモフ勲章の授与が発表され、翌2013年1月10日、ウラジーミル・プーチン大統領が同艦を訪れてナヒーモフ勲章授与式が開催されました。
[プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する]


2015年12月29日には、太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」へのナヒーモフ勲章の授与が発表されました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはナヒーモフ勲章を授与される]

そして黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、ロシア海軍で3隻目のナヒーモフ勲章受賞艦となりました。
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