ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年8月8日11時37分配信
【巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は新たな情報管理システムを受け取る】
モスクワ、8月8日-ロシア通信社ノーボスチ
重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化の過程で、艦長の意思決定を補助し、艦への映像を提供する新たな情報管理システムを装備する。
月曜日、ロシア通信社ノーボスチは『統合機器製造営団』広報秘書官レオニード・ホジンより伝えられた。
新たな開発は、乗組員の作業の利便性、意思決定及び情報伝達のスピード、更には艦全体の制御操作を増大させる。
巡洋艦の近代化はセヴェロドヴィンスク企業『セヴマシュ』で実施されており、2018年には完了しなければならない。
「『統合機器製造営団』は、戦闘艦の近代化及び修理作業の枠組みにおいて、プロジェクト1144オルラーン重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの為の新たな情報管理システムを作成します」
ホジンは話した。
彼は、現在、巡洋艦には、小さな一組のパラメータを有する情報案内システムが装備されていると説明した。
「我々は、その能力を大幅に拡張する事になるでしょう。
作成される重要な管理ネットワークには、内部通信、データ保管、ビデオ中継ネットワーク、スタッフの意思決定を補助するインテリジェンスシステムが含まれます」
『統合機器製造営団』の公式代理人は強調した。
彼によると、新たなシステムでは、展開される可能性のある出来事についてのシナリオを予測し、正しい行動の為の選択肢を提示する事を可能にする。
また、乗組員の助けを借りて、様々なデータライブラリを引きだし、映像を含めた現代的な情報通信技術を利用できるようになる。
プロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦は航空母艦を除き、原子力推進装置を有する世界最大の打撃戦闘艦であり、大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、更には戦闘艦連合部隊へ総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
同プロジェクト艦の排水量は25800トン、全長250メートル、乗組員は120名の士官を含む759名である。
プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、実際には殆ど作業は行なわれず、岸壁に係留されていました。

近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。

[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]
近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]
ロシア海軍首脳と造船所のトップは、「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が2018年には終了すると繰り返し表明しています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年にロシア海軍への復帰を予定している]
[ロシア海軍は近代化された重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年に受領する]
[セヴェロドヴィンスク造船所は重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフを2018年にロシア海軍へ納入できる]
2015年8月末までに「アドミラル・ナヒーモフ」の古い各種機器の撤去、解体作業は完了し、続いて艦の清掃や洗浄などが行なわれました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]
「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の清掃などと並行して行なわれていた船体構造の点検では特に問題点は見つからず、ショットピーニングなどの作業が終わった後、新たな各種機器の設置作業へ取り掛かります。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは船体構造の点検を終えた]
「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、2018年末~2019年前半頃には完了する予定であり、その後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まります。

[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]
- 関連記事
-
- ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている
- ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2018年以降に近代化改装を開始する
- ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る
- ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された
- ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない
スポンサーサイト