ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった

『Lenta.Ru』より
2016年8月15日12時50分配信
【戦略ロケット艦「ウラジーミル・モノマーフ」は太平洋艦隊へと去った】
戦略用途ロケット水中巡洋艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、太平洋艦隊の常時勤務場所へと向かった。
8月15日・月曜日、『Lenta.Ru』は防衛産業の情報提供者より伝えられた。
新たなプロジェクト966「ボレイ」ロケット艦は、2015年にK-550「アレクサンドル・ネフスキー」が到着した後、太平洋艦隊潜水艦部隊の一員となる同型の第2の艦となる。
「モノマーフは、試験と乗組員の習熟を完了した後、以前に承認された計画に沿って極東へ向かいました。
艦隊間移動中に巡洋艦は戦闘任務を遂行します。
常時駐留地ヴィリュチンスクへの到着は、9月になるでしょう」
情報提供者は伝えた。
「モノマーフ」は太平洋艦隊の第25潜水艦師団の一員として勤務に就く。
現在、同隊には「アレクサンドル・ネフスキー」の他に、1980年から1982年に海軍へ就役した3隻のプロジェクト667BDR「カリマール」ロケット艦が含まれている。
2020年末までには、全ての同プロジェクト艦が「ボレイ」型ロケット艦と入れ代わる事になるだろう。
「ウラジーミル・モノマーフ」は『セヴマシュ』工場で2006年3月に起工され、2012年12月に進水し、翌年秋に試験へと出発し、それが完了した後、2014年12月に海軍へ引き渡された。
艦の水中排水量は24000トン、最大速力は29ノット、潜航深度は480メートルである。
同プロジェクトの潜水艦は、16基の大陸間弾道ミサイルR-30「ブラヴァー」を有するD-30ミサイル複合体で武装する。
現在、3隻のプロジェクト955ロケット艦がロシア海軍に在籍している:K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」、K-550「アレクサンドル・ネフスキー」、K-551「ウラジーミル・モノマーフ」
更に4隻の同型の水中巡洋艦が、現在、様々な建造段階に在る。
2016年末までに8番艦の起工が予定されている。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

第4世代プロジェクト955原子力戦略用途水中巡洋艦「ボレイ」の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役しました。
同艦は、書類上は太平洋艦隊の第25潜水艦師団に所属しています。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
就役前の2014年9月10日に初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]
就役後の12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航し、北方艦隊の原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着した]
以後もガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行ない、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]
2016年も引き続きバレンツ海で各種訓練を行なっています。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]
「ウラジーミル・モノマーフ」は、2016年5月末までには戦闘勤務(戦略パトロール任務)へ就く為の準備が整いました。
[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは戦闘準備を整える]
そして2016年8月15日、「ウラジーミル・モノマーフ」は、北方艦隊基地を去り、カムチャツカの原潜基地ヴィリュチンスクへ向かいました。
記事中では触れられていませんが、北極海経由でカムチャツカへと移動します。
ヴィリュチンスクへの到着は9月下旬になるでしょう。

記事中で触れられていますが、同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、2015年9月30日にヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
太平洋艦隊には、最終的に4隻の「ボレイ」級戦略原潜が配備され、現在配備されているプロジェクト667BDR(デルタIII級)と交代します。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
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