ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就いた

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年8月18日13時23分配信
【軍艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はアデン湾で対海賊当直を開始した】
カリーニングラード、8月18日-ロシア通信社ノーボスチ
バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はジブチ港から出航し、アデン湾で対海賊当直を開始した。
バルト艦隊広報サービス代表ローマン・マルトフ1等海佐は報道陣へ伝えた。
「バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはジブチ港を去り、インド洋へ出航しました。
現在、ロシア戦闘艦は港を離れ、アフリカの角海域で対海賊当直に就いています」
マルトフは話した。
彼は、ロシア警備艦のジブチへの業務寄港中に軍事船員は必要な艦の物資を補充し、当直に就いていない乗組員は沿岸を訪れた事を指摘した。
停泊中にロシア軍事船員は必要な保守作業を実施し、艦の検査を行なった。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、6月1日にバルト艦隊主要基地バルチースクから出航した。
同艦の遠距離航海はロシア海軍の戦闘訓練計画に沿って実施される。
艦の航海の主な目的の1つは、地中海のロシア海軍常設艦船作戦連合部隊の一員としての任務遂行、更には、アフリカの角海域での民間船舶航行の安全保障である。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は最新の多目的警備艦であり、2009年から海軍へ加わっている。
同艦は、敵潜水艦の捜索、探知および追跡、海上での戦闘艦の対艦及び対潜防衛の保障、陸上部隊の戦闘活動を支援し、海洋揚陸部隊の上陸を支援する為に意図されている。
バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2016年6月1日にバルチースクを出航し、6月11日には地中海中部のマルタ島を訪問、6月14日にマルタを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、マルタ島訪問(2016年6月11日)]
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]
その後、地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。
6月17日にはアメリカ海軍の駆逐艦と「ニアミス」を起こしました。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]
その後の動向は一切明らかにされていませんでしたが、地中海を出て紅海へ移動し、ジブチ港へ寄港していました。

そして8月18日にジブチを出航し、アフリカの角(アデン湾)で海賊対処任務に就きました。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、以前にも2014年9月~10月にアデン湾で海賊対処任務に就いており、今回で2度目になります。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]
なお、「ヤロスラフ・ムードルイ」の舷側番号は、就役以降一貫して「727」でしたが、最近、「777」に変更されました。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
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