中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊は2016年9月初頭に湛江へ向かう

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『タス通信』より
2016年8月30日6時59分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は9月初頭に国際演習の為、中国へ向かう】
ウラジオストク、8月30日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊艦船支隊は、9月初頭に南シナ海での中国人民解放軍海軍との大規模演習『海洋協同-2016』へ参加する為、中国へ向かう。
火曜日、タス通信東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。

「9月初頭、大型対潜艦アドミラル・トリブツ、アドミラル・ヴィノグラードフ、大型揚陸艦ペレスウェート、海洋曳船アラタウ、給油船ペチェンガで構成される支隊は、
太平洋艦隊将兵が9月11日から19日まで南シナ海の海上エリア及び沿岸で実施される中国人民解放軍海軍との大規模演習『海洋協同-2016』へ参加する為、湛江(中華人民共和国)へ進路を取ります」
マトヴェーエフ
は伝えた。

彼は、艦船乗組員が、合同機動、組織的な対水中工作、対潜、対空、対艦防衛の課題へ取り組み、空中及び海上目標への統制砲撃を実施する事を指摘した。
更に、海軍歩兵部隊は、無防備の海岸への揚陸部隊の上陸の為の全ての戦闘訓練複合活動を実行する。

マトヴェーエフは、このような演習がロシア海軍中国海軍との間で定期的に実施されており、既に5回目となる事を指摘した。
それは、両国海軍の実地的な協力の強化と、様々な海上での脅威への対抗を目指すものである。
2015年の演習は8月に日本海で実施された。


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ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

特に、昨年8月に沿海地方で実施された『海洋協同-2015』第2段階では、ロシア海軍中国海軍合同上陸演習が初めて行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

因みに、ロシア海軍は中国以外の外国海軍とも度々合同演習を行なっていますが、合同での上陸演習は、中国以外の海軍とは行なっておりません。
この事実からも、ロシア海軍は中国海軍との合同演習を特に重要視している事は明白です。


今年(2016年)には、『海洋協同-2016』が実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』の打ち合わせが北京で行われた]

合同演習は、9月中旬に南シナ海で実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』は2016年9月12日から19日まで南シナ海で実施される]


そして今回、ロシア海軍(太平洋艦隊)側の『海洋協同-2016』参加艦船が初めて明らかにされました。

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大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)は、2014年からウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォード』で近代化改装が行なわれ、今年7月に復帰しています。
[近代化改装を終えた大型対潜艦アドミラル・トリブツは2016年7月にロシア海軍太平洋艦隊へ復帰する]
その前の6月下旬から7月上旬まで改装後の試験を兼ねてオホーツク海での演習へ参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]
「アドミラル・トリブツ」『海洋協同-2012』へ参加しています。

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大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)は、今年3月下旬から8月上旬まで、東南アジア、インド洋、太平洋への遠距離航海を行なっています。
[大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラードフ遠距離航海(2016年3月-8月)]
「アドミラル・ヴィノグラードフ」『海洋協同-2012』『海洋協同-2013』へ参加しています。

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大型揚陸艦「ペレスウェート」(077)は、沿海地方の上陸演習へ何度も参加しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦ペレスウェートは上陸演習を行なう為に抜錨した]
[ロシア海軍太平洋艦隊の海軍歩兵部隊は沿海地方で空挺降下及び上陸演習を行なう]
[ロシア海軍歩兵部隊とロシア陸軍戦車部隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
「ペレスウェート」『海洋協同-2015』第2段階へ参加しています。
今回の『海洋協同-2016』では、南シナ海中国海軍との合同上陸演習を実施します。

海洋曳船「アラタウ」は、2015年12月のインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』へ参加しています。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

中型海洋給油船「ペチェンガ」は、2015年2月初頭から8月下旬まで東南アジア、インド洋への遠距離航海を行なっています。
[大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ遠距離航海(2015年2月-8月)]

「ペレスウェート」「ペチェンガ」は、2013年には地中海東部へ派遣されました。
[ロシア太平洋艦隊地中海遠征(2013年3月~12月)]


これまで『海洋協同』へ毎回参加していた太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、今回は不参加のようです。
「ワリャーグ」は今年初めから地中海へ派遣されており、7月18日に帰港しています。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した]
同艦は今年から近代化改装へ取り掛かる予定であり、この為に不参加となったのでしょうか。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]

『海洋協同』へ何度も参加している駆逐艦「ブイストルイ」も今回は不参加ですが、同艦は現在、ウラジオストク艦船修理工場のドックへ入渠しています。
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今年12月に実施予定のインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』には参加が予定されていますが。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年7月7日5時16分配信
【ロシア・インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する部隊の構成が定められた】


2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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