6隻目のブヤン-M小型ロケット艦ヴィシニィ・ヴォロチェクは2017年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月2日13時5分配信
【(ロシア)海軍は「カリブル」を有する6隻目の「ブヤン-M」を2017年に受領する】
モスクワ、9月2日-ロシア通信社ノーボスチ

「カリブル」ミサイルで武装する6隻目のプロジェクト21361「ブヤン-M」小型ロケット艦は、2017年に(ロシア)海軍へ引き渡される。
ロシア通信社ノーボスチは、金曜日に『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。

以前、黒海艦隊カスピ小艦隊「ブヤン-M」小型ロケット艦は、シリアに位置するテロリスト複合体「カリブル」によるミサイル打撃を与えるために使用された。

「国家契約の条件下での第6の小型ロケット艦ヴィシニィ・ヴォロチェクの納入は2017年に予定されています」
彼は、9月6日から11日までモスクワ州クビンカで開催される国際軍事技術フォーラム『アルミヤ(軍)-2016』を前に、こう話した。

海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスク中将が言ったように、ロシア海軍は約10隻のプロジェクト21361「ブヤン-M」小型ロケット艦を2019年までに受領する。

プロジェクト21631「ブヤン-M」ロケット艦は、「河川-海洋」クラスの多目的艦である。
「ブヤン-M」の排水量は949トン、全長74メートル、幅11メートル。
同プロジェクト艦は25ノットまでの速力の発揮が可能であり、2500海里までの距離で自立航海を行なう。
「ブヤン-M」ロケット艦の兵装には、口径100mmのA-190砲ミサイル複合体「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ギブカ」が有る。


[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水しました。

今回の記事の通り、ロシア海軍への引き渡しは2017年に予定されており、就役後は黒海艦隊へ配備されます。


プロジェクト21631は、既に9隻が起工され、この内の5隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備

建造番号636「ヴィシニィ・ヴォロチェク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングーシ」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定


プロジェクト21631は、合計で9隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する約10隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]

プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

これまで、このようなタイプの水上艦は、対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。


2015年10月7日、カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)は、カスピ海からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻は、11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2016年8月19日には、黒海艦隊「ブヤン-M」2隻が地中海東部(シリア沖)からシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]


「ブヤン-M」の後には、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦が建造されます。
[新世代小型ロケット艦カラクルト級]

A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場でも5隻が建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]

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