中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊は中国の湛江へ到着した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年9月12日10時1分配信
【太平洋艦隊艦船支隊はロシア-中国演習『海洋協同-2016』へ参加する為に中華人民共和国へ到着した】
太平洋艦隊艦船支隊は、ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2016』へ参加する為に湛江港(中華人民共和国)へ到着した。
支隊は、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、大型揚陸艦「ペレスウェート」、海洋曳船「アラタウ」、給油船「ペチェンガ」で構成される。
支隊の指揮官は、太平洋艦隊沿海地方小艦隊司令官ワジム・クリト少将である。
外国の港へ入港する際、両国の軍事船員は「国家への挨拶」(双方から21発の礼砲の一斉射撃)を交わした。
埠頭で太平洋艦隊将兵は、ロシア海軍総司令部及び中国海軍の代表、儀仗隊と軍楽隊に出迎えられた。
ロシア海軍艦船支隊と中国海軍の合同演習は、9月12日から19日まで南シナ海エリアの空域、沿岸、海上で実施される。
演習の活動段階(アクティブフェーズ)は南シナ海エリアで9月15日に始まる。
ロシアと中国の船員は、投錨中の艦船防衛の合同活動へ取り組み、護送船舶の捜索、救助、乗っ取られた船の解放、合同対空防衛における目標の探知及び認識といった活動が行なわれる。
海上目標への合同での砲による攻撃、対潜防衛及び捜索・救助活動の実施が計画されている。
演習の最終段階においては、島への合同での海上からの上陸及び空挺降下が計画されている。
このような演習は、ロシア海軍と中国海軍との間で既に5回実施されており、それは、両国海軍の実地的な協力の強化と、様々な海上での脅威への対抗を目指すものである。
『タス通信』より
2016年9月12日9時44分配信
【南シナ海でロシア連邦及び中国の海軍演習が始まる】
湛江/モスクワ、9月12日/タス通信特派員アレクセイ・セリシェフ、ドミトリー・レシェトニコフ
ロシア連邦及び中国の海軍演習『海洋協同-2016』は南シナ海で月曜日に始まる。
(ロシア)国防省下の海軍のマスコミュニケーション・情報部の代表イーゴリ・ディガロ1等海佐は報道機関へ伝えた。
「太平洋艦隊戦闘艦支隊は、9月12日から19日まで中国の広東省沿岸の南シナ海北西部で実施されるロシア-中国海軍演習『海洋協同-2016』へ参加します」
士官は話した。
[政治情勢とは関係が無い]
2ヶ国の演習は、南シナ海周辺の状況の悪化を背景に実施される。
しかし、ディガロが強調したように「海軍演習は他の国に対して向けられるものではありませんし、この地域の如何なる軍事的-政治的な状況の変化とも関係ありません」
ロシア連邦国防省の代理人は、このような演習は既に伝統的なものとなっており、5回に渡って実施されている事を想い起した。
「次のロシアと中国の合同活動となる『海洋協同』は、アジア太平洋地域の安全保障の強化へ貢献します」
士官は付け加えた。
昨年には、日本海で同様の演習が実施された。
[主な目的]
ディガロによると、演習の主な目的は「海洋での安全保障上の脅威へ合同で対処する為の2つの海軍の能力の強化、ロシアと中国の軍事船員の秩序ある行動の向上、友好と協力の深化にあります」
演習には双方から18隻の艦と支援船、航空機21機、250名以上の海軍歩兵隊員と15両の車両が関与する。
ロシア支隊には、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、「アドミラル・ヴィノグラードフ」、大型揚陸艦「ペレスウェート」、海洋曳船「アラタウ」、給油船「ペチェンガ」が加わっている。
『海洋協同』活動段階(アクティブフェーズ)は9月15日から19日まで実施される。
以前に国防省が伝えたように、2ヶ国の船員は、艦船防衛、船舶の捜索、救助へ取り組む。
更に、海上目標への合同でのミサイル・砲による攻撃、対潜活動及び組織的対空防衛への取り組みが計画されている。
演習の最後は、占拠されたという想定下の島への合同での海上からの上陸及び空挺降下となる。
[共同司令部]
以前に中国人民解放軍海軍の公式代理人梁陽が伝えたように、共同演習司令部は、中国海軍副司令員王海中将とロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将が指揮を執る。
演習の運用管理は、中国人民解放軍海軍南海艦隊副司令員兪満江少将により行なわれる。
最初の『海洋協同』演習は、山東省(中国東部)の青島市近辺の黄海で2012年4月22日から27日まで実施された。
それは、25隻の水上艦船及び潜水艦、航空機13機、ヘリコプター9機、2個特殊部隊が参加した。

ロシア海軍と中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。
『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]
『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]
『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
特に、昨年8月に沿海地方で実施された『海洋協同-2015』第2段階では、ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が初めて行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]
因みに、ロシア海軍は中国以外の外国海軍とも度々合同演習を行なっていますが、合同での上陸演習は、中国以外の海軍とは行なっておりません。
この事実からも、ロシア海軍は中国海軍との合同演習を特に重要視している事は明白です。
今年(2016年)には、『海洋協同-2016』が実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』の打ち合わせが北京で行われた]

合同演習は、9月中旬に南シナ海で実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』は2016年9月12日から19日まで南シナ海で実施される]
9月4日、ロシア海軍(太平洋艦隊)側の『海洋協同-2016』参加艦船はウラジオストクを出航しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊は2016年9月初頭に湛江へ向かう]
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊はウラジオストクを抜錨した]
[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
大型対潜艦」「アドミラル・ヴィノグラードフ」
大型揚陸艦「ペレスウェート」
海洋曳船「アラタウ」
中型海洋給油船「ペチェンガ」
9月5日早朝に対馬海峡を南下しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年9月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
そして9月12日に中国の湛江へ到着しました。
合同演習の「活動段階」(実際の海上での演習活動)は9月15日から19日まで南シナ海で実施され、最終段階では、南シナ海の何れかの島への合同での上陸及び空挺降下が行なわれます。
2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
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