ロシア造船業界は近い将来のロシア海軍の為の原子力空母建造開始を計画していない

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月30日19時35分配信
【『統合造船業営団』は近い内にロシア海軍の為の原子力空母の建造を計画していない】
モスクワ、9月30日-ロシア通信社ノーボスチ

『統合造船業営団』は近い将来にロシア海軍の為の原子力空母の建造開始を計画していない。
ロシア通信社ノーボスチ『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフより伝えられた。

「原子力空母については、貴方達が伝えているように、不明瞭です。
そのようなものは有りません」
ラフマノフ
は、原子力空母の建造の可能性と時期についての質問に、こう答えた。

以前にラフマノフは、ロシア造船業界は、2019年の完了が計画されている造船所の近代化の後に、新たな航空母艦の製造が可能となると報道機関へ伝えた。
彼によると、営団『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)での将来空母の建造の可能性について検討している。



[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の枠組みにおいて建造が始まります。
[ロシア海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結される]

将来正規空母は、2016年6月16日にサンクトペテルブルク『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
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将来正規空母の最終設計案は2020年以降に固められ、2030年頃の完成が予定されています。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]

今回、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』の総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、将来原子力空母の建造時期については明言を避けていますが、現時点では、2020年代前半に建造を開始するという事くらいしか決まっておらず、具体的な起工時期などは未定という事でしょう。


将来正規空母を何処で建造するのかは未だ正式に決定されていませんが、候補となるのは、ロシア国内全長300メートル以上の艦の建造が可能な乾ドックを有するセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』サンクトペテルブルク『バルト工場』です。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]

『セヴマシュ』
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『バルト工場』
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なお、一部で「ロシアには全長300メートル以上の艦を建造出来る造船所(ドライドック)が無い」などと言われていますが、これは完全な嘘です。
このデマの出所は、『世界の艦船』2016年10月号(特集:世界の空母2016)の多田智彦の記事(世界の空母事情 2016)です。

【『世界の艦船』2016年10月号:世界の空母 2016】

・・・少し、頭冷やそうか・・・
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【高町紫亜@ロシア海軍情報管理複合体:2016年9月25日15時18分】

現在の所、将来正規空母建造の中核となる可能性が最も高いのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

この他、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)ドックの拡張工事を行なっており、完了後は全長350メートルまでの艦の建造が可能となります。
無論、将来正規空母の建造も可能になります。
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[サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]

更に付け加えると、将来正規空母を建造する可能性は無いに等しいでしょうが、クリミア半島ケルチ市『ザリフ』造船所にも、全長360メートルの乾ドックが有ります。
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[クリミア共和国ケルチ市のザリフ造船所はロシア海軍将来空母の建造へ参加できる]
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