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火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは再進水した

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『タス通信』より
2016年10月3日12時59分配信
【『ズヴェズドーチカ』で損傷した潜水艦「オリョール」は修理後に進水した】
アルハンゲリスク、10月3日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ

2015年春に火災で損傷した原子力潜水艦「オリョール」セヴェロドヴィンスクで進水し、計画修理の後、2016年末までに復帰する。
タス通信特派員は、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスより伝えられた。

「オリョールは進水し、契約で予定されているように、今年末までにロシア海軍へ引き渡されます」
広報サービスは話した。

プロジェクト949A「アンテイ」として建造された北方艦隊「オリョール」 は、2014年4月に『ズヴェズドーチカ』のドックへ置かれた。
潜水艦の火災は2015年4月7日、、火気作業中に発生し、潜水艦の艦尾部分の艦内空間の間のゴム被覆断熱材が焼けた。
事件の結果、如何なる被災者も無く、『ズヴェズドーチカ』は事件での損失は少量であると評価した。
火災の原因は、火気作業時の技術的安全違反であった。

「オリョール」は、『ズヴェズドーチカ』で修理される第3のプロジェクト949A原子力潜水艦となる。
以前、同社は同じタイプの「ヴォロネジ」「スモレンスク」の修理を行なった。
予想されるように、工場での修理後、「オリョール」の就役期間は3年半延長される。

「オリョール」セヴェロドヴィンスク造船所『セヴマシュ』で建造され、1993年2月5日に海軍へ加わった。
これは、第3世代多目的原子力潜水艦に属する。

プロジェクト949A「アンテイ」の水中排水量は24000トンに達し、水中速力は32ノット、乗員は107名である。
これらの潜水艦には、24基の有翼ミサイル「グラニート」(射程距離-約500km)発射機と6門の魚雷発射管が装備されている。



北方艦隊所属のプロジェクト949A「アンテイ」原子力水中巡洋艦K-266「オリョール」の修理及び寿命延長近代化工事の契約は2014年4月9日に締結されました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事を行なう]

同年4月23日、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」ドックへ入渠しました。
[オスカーII級原潜オリョールは寿命延長工事の為にドック入りした]

2015年4月7日、溶接作業中に艦尾の外部非耐圧殻と内部耐圧殻の間で火災が発生しました。

[セヴェロドヴィンスクの修理工場で火災が発生した]
[修理中のロシア海軍原子力潜水艦オリョールで火災が発生した]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報]
[ロシア海軍原潜オリョール火災事故・続報その2]
火災は4月7日14時14分に発生し、翌4月8日0時57分に完全に鎮火しました。
この間、火災が完全に鎮火できない為、「オリョール」が入っていたドックへの注水が行なわれました。

「オリョール」の改装工事は2015年4月中旬に再開されました。
[ロシア海軍の原潜オリョールの近代化改装工事は再開される]
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そして2016年10月3日、「オリョール」は再び進水しました。

「オリョール」は、2016年末にロシア海軍へ引き渡される予定です。
[火災事故に遭ったロシア海軍北方艦隊の原子力水中巡洋艦オリョールは2016年末までに復帰する]


記事中で触れられていますが、以前に「ズヴェズドーチカ」は、北方艦隊所属の同型艦2隻の寿命延長工事を行なっています。

K-119「ヴォ​​ロネジ」は、2011年11月末に寿命延長近代化を終えました。
[オスカーII級ミサイル原潜「ヴォロネジ」は近代化改装を終えた]

K-410「スモレンスク」は、2013年12月末に寿命延長近代化を終えています。
[オスカーII級原潜スモレンスクは修理を終えて基地へ戻った]
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