中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加したロシア海軍艦船部隊はウラジオストクへ帰投した

16-1005d.jpg
『タス通信』より
2016年10月5日6時4分配信
【太平洋艦隊艦船支隊は中華人民共和国との合同演習後にウラジオストクへ戻ってきた】
ウラジオストク、10月5日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ

太平洋艦隊艦船支隊は、9月中旬に南シナ海の空域、沿岸および海上エリアで実施されたロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2916』の後にウラジオストクへ戻ってきた。
タス通信東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長代行オレグ・チェーホフ少佐より伝えられた。

「支隊は、大型対潜艦アドミラル・トリブツ、アドミラル・ヴィノグラードフ、大型揚陸艦ペレスウェート、海洋曳船「アラタウ、給油船ペチェンガで構成されていました。
支隊の指揮官は、太平洋艦隊沿海地方小艦隊司令官ワジム・クリト少将です」
チェーホフ
は伝えた。

総計で航海は30日以上を費やし、船員は6500海里以上を航行した。

ロシア海軍艦船支隊中国人民解放軍海軍の合同演習は9月12日から19日まで実施された。
ロシア中国の船員は、投錨地における艦船防衛、船舶の捜索、救助、護送、乗っ取られた船の解放、合同対空防衛における目標の探知と識別といった合同活動へ取り組んだ。

同様の演習をロシア中国の海軍は既に5回に渡り実施しているとチェーホフは説明した。



16-0406h.jpg
ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

特に、昨年8月に沿海地方で実施された『海洋協同-2015』第2段階では、ロシア海軍中国海軍合同上陸演習が初めて行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同上陸演習が沿海地方で始まった]

因みに、ロシア海軍は中国以外の外国海軍とも度々合同演習を行なっていますが、合同での上陸演習は、中国以外の海軍とは行なっておりません。
この事実からも、ロシア海軍は中国海軍との合同演習を特に重要視している事は明白です。



2016年9月4日、ロシア海軍(太平洋艦隊)側の『海洋協同-2016』参加艦船はウラジオストクを出航しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊は2016年9月初頭に湛江へ向かう]
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊はウラジオストクを抜錨した]

[太平洋艦隊艦船支隊]
指揮官:ワジム・クリト少将
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
16-0919b.jpg

大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」
16-0919c.jpg

大型揚陸艦「ペレスウェート」
16-0919a.jpg

海洋曳船「アラタウ」
16-1005c.jpg

中型海洋給油船「ペチェンガ」

16-1005b.jpg

艦船支隊は9月5日早朝に対馬海峡を南下しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年9月6日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

9月12日に中国湛江へ到着しました。
[中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍艦船部隊は中国の湛江へ到着した]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』は始まった]

9月13日には、合同演習『海洋協同-2016』の開始式典が開催されました。

これまでと同様、今回の演習でも合同演習司令部が設置され、ロシア海軍側の演習統制官は、ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将が務めます。
フェドテンコフ中将は、2014年と2015年の『海洋協同』でも演習統制官を務めています。

合同演習には、双方から潜水艦2隻、水上艦船13隻、航空機およびヘリコプター20機以上、海軍歩兵隊員250名以上、12両の装甲兵員輸送車及び水陸両用装甲車が参加します。

ロシア海軍からは水上艦船5隻が参加するので、中国海軍からは潜水艦2隻、水上艦船8隻が参加する事になります。

9月13日にはロシア海軍中国海軍の将兵によるスポーツ大会が開催されました。
[合同演習『海洋協同-2016』においてロシア海軍と中国海軍の将兵によるスポーツ競技が行われた]

同じ9月13日には、ロシア海軍及び中国海軍の艦の消火班による消火訓練も行われています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月13日14時28分配信
【ロシアと中国の船員は事故処理活動へ取り組んだ】


9月14日には、ロシア及び中国海軍歩兵の戦闘訓練が行なわれました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年9月14日9時15分配信
【ロシアと中国の海軍歩兵は『海洋協同-2016』の枠組みにおいて演習を実施した】


9月15日、演習へ参加するロシア海軍中国海軍の艦船は湛江を出航し、南シナ海の演習実施海域へ向かいました。
[合同演習『海洋協同-2016』へ参加するロシア海軍と中国海軍の艦船は南シナ海へ出航した]

9月16日には、停泊時の艦船防衛及び遭難船の捜索救助訓練が行われました。
[合同演習『海洋協同-2016』においてロシア海軍と中国海軍は艦船防衛及び捜索救助訓練を行なった]

同じ9月16日には、不審船の共同臨検訓練も行われました。
不審船の役を務めたのは、両国海軍の補給艦(給油船)です。
[合同演習『海洋協同-2016』においてロシア海軍と中国海軍は不審船の臨検訓練を行なった]

9月17日には対空防衛及び対潜戦闘訓練が行われました。
[合同演習『海洋協同-2016』においてロシア海軍と中国海軍は対空・対潜戦闘訓練を行なった]

そして合同演習の最終日である9月19日には、広東省沿岸への合同での上陸訓練が行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2016』において合同上陸訓練が行われた]

同じ9月19日には合同砲撃訓練が行なわれ、合同演習は終了しました。
[合同演習『海洋協同-2016』においてロシア海軍と中国海軍の合同砲撃訓練が行われた]

その後、ロシア海軍艦船部隊ウラジオストクへの帰路に就き、10月2日午前1時頃に対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月3日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】

そして10月5日にウラジオストクへ帰港しました。


2015年7月26日、新たなロシア連邦海洋ドクトリンが発表されましたが、この中では中国との友好関係の発展に重点が置かれています。
[ロシア連邦海洋ドクトリンは改訂された]
スポンサーサイト