ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは再び地中海へ向かった


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2016年10月5日13時32分配信
【「カリブル」を装備する黒海艦隊の2隻の艦は地中海のロシアグループの一員として加わる】
モスクワ、10月5日、インタファクス-AVN
長距離ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する小型ロケット艦「セルプホフ」と「ゼリョヌイ・ドル」は、地中海の常設作戦連合部隊の一員として加わる。
ロシア連邦国防省は発表した。
「10月4日にセヴァストーポリから遠距離航海へ出航した黒海艦隊の小型ロケット艦セルプホフとゼリョヌイ・ドルは、本日、黒海海峡の通過を開始し、夕方には地中海エリアへ入ります。
地中海でセルプホフとゼリョヌイ・ドルは、計画ローテーションに基づき、この海域の海軍常設作戦連合部隊の一員として加わる事が計画されています」
『インタファクス』は水曜日に黒海艦隊情報供給部長代行ニコライ・ヴォスクレセンスキーより伝えられた。
彼は、これらの艦は海軍の造船プログラム実行の枠組みにおいて、『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造された近代化シリーズ「ブヤン-M」であると述べた。
「これらは、増加した排水量を有しており、自己防衛手段に加え、最新の長距離ミサイル複合体カリブル-NKを装備しています」
黒海艦隊の代理人は強調した。
プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」(602)と「セルプホフ」(603)は、ロシア内陸部ゼレノドリスクの『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』で建造され、2015年12月12日に就役し、黒海艦隊へ編入されました。
[巡航ミサイル"カリブル"を装備する最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
2016年2月8日から12日まで行なわれたロシア南方軍管区(黒海艦隊を含む)の抜き打ち演習では、上陸部隊の支援砲撃を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊はクリミア半島で上陸演習を行なった]
「ゼリョヌイ・ドル」は2016年2月13日にセヴァストーポリを出航して地中海東部へ向かい、4月14日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルはシリア沖から戻ってきた]
「セルプホフ」は2016年3月30日にセヴァストーポリを出航して地中海東部へ向かい、 7月24日に帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦セルプホフは地中海東部へ向かった]
2隻の小型ロケット艦は、7月31日にセヴァストーポリで行なわれた「ロシア海軍の日」観艦式へ参加しました。
8月11日、地中海東部で演習を行なう為に2隻揃ってセヴァストーポリを出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは射撃演習の為に地中海東部へ向かった]

8月12日にはボスポラス海峡を南下しました。
【alper böler氏のツイート:2016年8月12日13時13分】
ロシア海軍黒海艦隊のブヤン-M級ミサイルコルベットの602ゼリョヌイ・ドルと603セルプホフはボスポラス海峡を南下した。
8月15日、小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」と「セルプホフ」は地中海東部(シリア沖)へ到着し、演習が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフは地中海東部で演習を開始した]
8月19日、2隻の小型ロケット艦はシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]
それから約1ヶ月後の9月17日にセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリア沖から帰投した]
そして10月4日、2隻の小型ロケット艦は再びセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
翌10月5日にはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過しました。
なお、ロシア連邦軍は、最近になって高射ミサイル複合体S-300VM(SA-23 Gladiator)をシリアへ配備しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年10月4日20時33分配信
【(ロシア)国防省はシリアへ複合体S-300を送り届けた目的について述べた】
その目的について、ロシア国防省公式代理人イーゴリ・コナシェンコフ少将は「シリアのタルトゥース海軍基地と、その沿岸海域に居るロシア海軍艦船を潜在的な空中脅威から護る為」と説明しました。

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