ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年10月18日9時30分配信
【ブリテン軍はロシア海軍空母群を迎える為の準備を完全に整えている】
NATO加盟国の海軍と空軍は、地中海東部へ向かっている航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いるロシア海軍航空艦グループを、10月18日・火曜日にブリテン沿岸で迎える。
『インタファクス』が西側の軍事専門サイトを引用して報じたように、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、更には支援船で構成される北方艦隊の艦船グループは、10月18日にブリテン北東部へ来る。
『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』によると、ロシア戦闘艦を迎える為、ブリテン王立海軍の駆逐艦「ダンカン」、フリゲート「リッチモンド」、王立空軍の偵察機RC-135、カナダ空軍の対潜哨戒機S3-140「オーロラ」、更にはスコットランドのロジーマス航空基地へ配置されているアメリカ合衆国海軍の対潜哨戒機P-8A「ポセイドン」が関わる。
加えて、ブリテンの戦闘機「タイフーン」は、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が北海のブリテン沿岸近くを通過する際に飛行訓練を実施した場合、ロシアの艦上戦闘機MiG-29KR、MiG-29KUBR、Su-33へ同行しなければならない。
地中海でロシア空母群へ同行する為、更にネーデルラント、フランス、スペインの艦が関わる事が予想される。
西側の軍事サイトは、それは天候と移動速度に依るものであり、更には北海のブリテン沿岸へのロシア海軍の航空艦グループの滞在期間について、地中海へ向かう途中、木曜日か金曜日にラマンシュ海峡を通過すると予測している。
以前にブリテンの『デイリーメール』紙が報じたように、ブリテン海軍は、ロシア海軍空母群が地中海へ向かっている事に関連し、当直モードの強化へ移行した。
同紙によると、ブリテン軍は、グループがラマンシュ海峡へ向かう前にスコットランド北部沿岸で射撃演習を実施するものと予測している。
航空打撃グループは10月15日・土曜日にセヴェロモルスクから出航した事が想い起される。
北方艦隊の艦船は、シリアのロシア軍の行動を支援する為、地中海東部の常設作戦連合部隊へ合流しなければならない。
専門家の予測では、「アドミラル・クズネツォフ」と随伴艦船は、早ければ10月25日には指定海域へ到着する事が出来るだろう。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
ロシア海軍北方艦隊の重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]
今回の「ロシア海軍空母機動部隊」は、以下の艦で構成されています。
[北方艦隊航空艦グループ]
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
各種支援船(おそらく大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」と救助曳船)
10月17日にはノルウェーのトロンヘイム沖を航行していました。
「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月18日にはブリテン本土付近のシェットランド諸島沖へ来ると予想されており、既にブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦の派遣の準備を整えています。

[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
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