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ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した


『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年10月21日12時7分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」空母群はラマンシュ海峡を通過した】

地中海への航路を進む航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」率いる北方艦隊艦船支隊は、10月21日・金曜日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した。
海峡横断の際、さほど遠くない距離でノルウェー海軍のフリゲート「フリチョフ・ナンセン」が同行した。


以前、ブリテン海軍の代理人は、このような航路上の並行追跡という手順は標準的であると述べた。

「ブリテン及びNATOは、我々の担当ゾーンへ入る他国の軍用船への監視を確立しております。
今回とて例外ではありません」
『ロシア通信社ノーボスチ』
王立海軍の代理人の談話を引用した。

10月15日・土曜日、セヴェロモルスクから北方艦隊艦船支隊が出航した。
それは重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」が率いる。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「セヴェロモルスク」「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」シリア沖へ一緒に向かっている。
それは、大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」救助曳船「ニコライ・チケル」が同伴している。

「アドミラル・クズネツォフ」の標準的な翼は、艦上航空機Su-33Su-25、そしてヘリコプターKa-27/Ka-29から成る。
現在、同艦では、戦闘機MiG-29KヘリコプターKa-52Kから成る新たな航空群の試験が行なわれている。

空母群地中海東部ロシア連邦海軍常設作戦連合部隊へ合流し、特に、ロシア連邦では非合法のテロ組織「イスラム国」との戦闘の為のシリアでのロシア軍の作戦への支援を提供する。

航海は、4~5ヶ月間に渡って続くだろう。
セヴェロモルスク「アドミラル・クズネツォフ」が戻ってきた後に計画修理が始まる。
海軍で唯一の航空巡洋艦の近代化には約2年を要する。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

今回の「ロシア海軍空母機動部隊」は、以下の艦で構成されています。

[北方艦隊航空艦グループ]
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
救助曳船「ニコライ・チケル」


10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
16-1021e.jpg

「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

そして10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。



ノルウェー海軍フリゲート「フリチョフ・ナンセン」は、ノルウェー沖から「ロシア海軍空母機動部隊」を追尾していましたが、ラマンシュ海峡まで追いかけてきたようです。
16-1021f.jpg


今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBR、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kなどを搭載しています。
MiG-29KR/KUBRKa-52Kは、今回の地中海遠征で初めて搭載された機体です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ新たな艦載機・艦上戦闘機MiG-29Kと艦上ヘリコプターKa-52Kが加わる]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」艦上戦闘機Su-33は、最近になって地上攻撃能力が付与されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]

第100独立艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRは、2015年末までに24機が納入されており、今年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

「アドミラル・クズネツォフ」には、艦上戦闘機MiG-29KR/MiG-29KUBRを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]

艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」は、数機の試作機が「アドミラル・クズネツォフ」に搭載されています。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]
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