近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上試験を開始した
- カテゴリ:ロケット巡洋艦スラヴァ型

『タス通信』より
2016年10月30日16時49分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化後の試験の為に出航した】
アルハンゲリスク、10月30日/タス通信特派員ウラジーミル・アヌフリエフ
北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は、セヴェロドヴィンスクの防衛造船所『ズヴェズドーチカ』での修理と近代化の後、航行試験の為に出航した。
タス通信は工場の広報秘書官エフゲニー・グラジシェフより伝えられた。
「試験中にズヴェズドーチカの専門技術者と契約企業(下請)の代表から成る試験実施チームは、巡洋艦の乗組員と共に、実際の海上条件下で艦の全てのシステム及び機構の点検を行ないます。
常時駐留所へのロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフの移動は2016年第4クオーター(10-12月)に計画されています」
グラジシェフは説明した。
「近代化の作業は、巡洋艦の主要電波電子複合体に関するものでした」
造船所の代理人は説明した。
ロシア海軍には、このような3隻のロケット巡洋艦が在籍している:黒海艦隊の「モスクワ」、太平洋艦隊の「ワリャーグ」、北方艦隊の「マルシャル・ウスチーノフ」
北方艦隊のプロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市の「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】
2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]
2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]
その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]
「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でしたが、2016年末に延期されました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]
2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]

「マルシャル・ウスチーノフ」の航行試験は今年8月末~9月に開始される予定でしたが、10月末に延期されました。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年9月に航行試験を開始する]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年10月末に航行試験を開始する]
そして2016年10月30日、「マルシャル・ウスチーノフ」は航海試験の為に出航しました。


近代化改装された「マルシャル・ウスチーノフ」は、これまでのMR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されました。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダーも「フレガート-M2M」に換装されました。
試験完了後、「マルシャル・ウスチーノフ」はロシア海軍へ引き渡され、今年12月末までに母港であるセヴェロモルスクへ戻ります。

近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かいます。
[近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く]
「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]
太平洋艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]
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