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ロシア国防相セルゲイ・ショイグはロシア海軍空母部隊の地中海遠征について語った




『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月1日11時42分配信
【ショイグは地中海への航空打撃群の到着について話した】
モスクワ、11月1日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦艦船の地中海への航海は西側に騒ぎを起こしており、国の立場として呆れる事に、アメリカ合衆国およびNATOの圧力下で、その港への寄港を拒否している。
ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は通信会議において表明した。

「我々の艦船の航海は西側のパートナーの間で騒ぎを起こしております。
特に、独立国の立場としては私共が呆れた事に、アメリカ合衆国およびNATOの圧力下で、彼等の港への我々の戦闘艦の寄港を拒否したのです」

彼は話した。

ショイグは、ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いるロシア航空打撃艦グループが、先週に大西洋東部から地中海への移動を行なった事を想い起した。

「10月27日から29日まで、支援船により、艦船グループへの全ての種類の物資の規定基準量までの補充が実施されました」
彼は付け加えた。



[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

ロシア海軍北方艦隊重航空巡洋艦(空母)「アドミラル・クズネツォフ」を中核とする機動部隊は、2016年10月15日にセヴェロモルスクを出航し、地中海東部(シリア沖)へ向かいました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフと重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは地中海遠征へ出発した]

今回の「ロシア海軍空母機動部隊」は、以下の艦で構成されています。

[北方艦隊航空艦グループ]
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」
大型海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
救助曳船「ニコライ・チケル」


10月17日にはノルウェートロンヘイム沖を航行していました。
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「ロシア海軍空母機動部隊」は、10月19日午前にノルウェー沖の公海上で艦載機の飛行訓練を開始しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機はノルウェー沖で飛行訓練を始めた]

「ロシア海軍空母機動部隊」ブリテン本土付近へ接近する為、ブリテン海軍は、同部隊を監視する為の艦を派遣しました。
[ブリテン海軍は英本土付近を通過するロシア海軍空母機動部隊を監視する為の軍艦を差し向ける]
[ロシア海軍のアドミラル・クズネツォフ機動部隊は英本土へ接近する]
[ブリテン海軍はロシア海軍空母機動部隊を監視する為に駆逐艦2隻とフリゲート1隻を派遣する]

10月21日、「ロシア海軍空母機動部隊」ラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。


[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過した]

10月24日にはポルトガル沖を航行していました。


10月25日にジブラルタル海峡を通過しました。


その後、ロシア航空艦グループ北アフリカスペイン領セウタへの寄港を予定していたようですが、スペイン側は、土壇場になって寄港許可を出し渋り、これに業を煮やしたロシアは、セウタへの寄港を諦めました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフ部隊はスペイン領セウタへの寄港を取りやめた]

更には、地中海中部マルタも、自国港内でのロシア艦船への燃料補給を認めない事を表明しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは遠洋航海中に外国港を訪れる必要は無い]

現在、「ロシア海軍空母機動部隊」アルジェリア沖に居ます。
11月3日にはアルジェリア東海岸沖で演習を行う予定です。
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[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフはアルジェリア沖に居る]


今回、ロシア国防省のテレビ電話会議において、セルゲイ・ショイグ国防相ロシア航空艦グループの航海に言及し、名指しこそしていませんが、ロシア艦の寄港を拒否したスペインマルタを暗に非難しています。
要するに、外国の圧力で寄港を拒否するなど、独立国家としては有るまじき行為であると言いたいのでしょう。

更にショイグ国防相は、ロシア海軍空母部隊が10月27日から29日に掛けて支援船(給油船「セルゲイ・オシポフ」)からの洋上補給を行なった事を明らかにしました。


今回の地中海遠征「アドミラル・クズネツォフ」は、艦上戦闘機Su-33、艦上戦闘機MiG-29KR/KUBR、艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kなどを搭載しています。
MiG-29KR/KUBRKa-52Kは、今回の地中海遠征で初めて搭載された機体です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ新たな艦載機・艦上戦闘機MiG-29Kと艦上ヘリコプターKa-52Kが加わる]

「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」艦上戦闘機Su-33は、最近になって地上攻撃能力が付与されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]

第100独立艦上戦闘機航空連隊艦上戦闘機MiG-29KR/KUBRは、2015年末までに24機が納入されており、今年8月8日に初めて「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ初めて艦上戦闘機MiG-29KRが着艦した]

「アドミラル・クズネツォフ」には、艦上戦闘機MiG-29KR/MiG-29KUBRを運用する為の新たな慣性航法システムが装備されています。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは艦上戦闘機MiG-29K/KUBを運用する為の新型システムを搭載する]

艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」は、数機の試作機が「アドミラル・クズネツォフ」に搭載されています。
[ロシア海軍の艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランは空母アドミラル・クズネツォフへ搭載される]
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