ロシア海軍の新世代戦略原潜ボレイ級8番艦はクニャージ・ポジャールスキーと命名された

『タス通信』より
【新たなプロジェクト955水中ロケット巡洋艦は「クニャージ・ポジャールスキー」と命名される】
モスクワ、11月4日/タス通信
今年12月にセヴェロドヴィンスク企業『セヴマシュ』で起工式典が開催されるプロジェクト955(コード名「ボレイ」)弾道ミサイル原子力潜水艦は「クニャージ・ポジャールスキー」と命名される。
ロシア連邦国防省下の海軍情報・マスコミュニケーション部代表イーゴリ・ディガロが発表したように、然るべき指示書へロシア海軍総司令官は署名した。
「クニャージ・ポジャールスキーの名前が刻まれた起工記念板は、起工及び建造開始式典の最中に潜水艦の船体セクションへ取り付けられます」
ディガロは指摘した。
以前、タス通信が防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた所によれば、第8のプロジェクト955「ボレイ」原子力潜水艦は、『セヴマシュ』で12月23日に起工される。
「クニャージ・ポジャールスキー」は、8隻から成る「ボレイ」シリーズの最終艦であり、改善されたプロジェクト「ボレイ-A」としては5隻目となる。
このファミリーの3隻の潜水艦は、既に海軍へ引き渡されている。
各潜水艦は、16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。
改善プロジェクトとして建造される潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は2012年に起工され、2014年には2隻の潜水艦~「クニャージ・オレグ」と「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。
2015年には原子力潜水艦「インペラ―トル・アレクサンドルIII」が起工された。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦シリーズは、これまでに7隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。
1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]
2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]
3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊の原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]
4番艦「クニャージ・ウラジーミル」からは改良型のプロジェクト955A「ボレイ-A」となり、2012年7月30日に起工されました。
就役は2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]
5番艦(改「ボレイ」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
就役は2019年に予定されています。
6番艦(改「ボレイ」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年に予定されています。
7番艦(改「ボレイ」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2020年に予定されています。
そして、2016年12月に起工される8番艦(改「ボレイ」級としては5隻目)は、ロシア海軍総司令官の指示により、17世紀初頭のロシアの英雄ドミートリー・ポジャールスキー公に因んで「クニャージ・ポジャールスキー」と命名されました。

「クニャージ・ポジャールスキー」は2021年の就役が予定されています。
現在の所、「ボレイ」級の調達予定隻数は8隻ですが、その後に更なる改良型の建造も考慮されています。
[ロシア海軍のボレイ級戦略原潜は2020年以降に更なる発展型が開発される]
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の建造は2020年代にも継続される]
[ロシア海軍第4世代戦略原潜ボレイ級の改良は続けられる]
「ボレイ」級に搭載される弾道ミサイル「ブラヴァー」も改良が続けられます。
[ロシア海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ブラヴァーは改良される]
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