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近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは白海で最終試験を行なう

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『タス通信』より
2016年11月5日9時16分配信
【巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は最終試験を実施する】
モスクワ、11月5日/タス通信

ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」白海で最終試験を実施し、その結果、艦は北方艦隊へ引き渡される。
報道機関は同艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐より伝えられた。

以前、巡洋艦の近代化に従事したセヴェロドヴィンスクの防衛造船所『ズヴェズドーチカ』広報サービスは、10月30日に航海試験の為に出航したと発表した。
常時駐留所への艦の移動は、2016年第4クオーター(10-12月)に計画されている。

「現在、セルゲイ・アランチェフ1等海佐が指揮する乗組員は、ズヴェズドーチカの専門技術者と契約企業(下請)の代表と共に白海での工場航行試験プログラムを実行しています。
実際の海上条件下で艦の全てのシステム及び機構の入念な点検の後、更新された巡洋艦は北方艦隊へ引き渡されます」

艦隊の代理人は話した。

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』は、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」の技術的準備の回復及び近代化の作業を2011年に始めた。

「この間にドック修理プログラムが実行され、メインエンジンと随伴システム、艦内総合システムの修理、磁気ケーブルの修復と大部分の交換が行なわれました。
近代化作業は、巡洋艦の主要電波電子兵装に及びました」
セルガ
は伝えた。

土曜日、「マルシャル・ウスチーノフ」乗組員は、白海で記念すべき日~北方艦隊へ受け入れられた日から30年目~を迎える。
艦隊司令部は船員へ祝電を送った。

巡洋艦の乗組員は約500名である。
艦の兵装には、16基の有翼ミサイル発射装置、更には高射ミサイル複合体、砲、対潜兵装が在る。

ロシア海軍には、このタイプの艦が3隻在籍している。
「モスクワ」-黒海艦隊、「ワリャーグ」-太平洋艦隊、「マルシャル・ウスチーノフ」-北方艦隊



北方艦隊プロジェクト1164「アトラント」(「スラヴァ」級)ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」(1986年11月5日就役)は、2011年6月、オーバーホールの為にセヴェロドヴィンスク市「ズヴェズドーチカ」工場へ到着しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
2011年6月30日14時25分配信
【北方艦隊のロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」は修理と近代化の為にセヴェロドヴィンスクへ到着した】

2012年10月末、ドックへ入渠しました。
[スラヴァ型ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフはドック入りした]


2013年6月20日、進水式典が行なわれました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは進水する]


その後、レーダーなどを換装する近代化改装工事が始まりました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装される]

「マルシャル・ウスチーノフ」は、2015年末までにロシア海軍へ復帰する予定でしたが、2016年末に延期されました。
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末にロシア海軍へ復帰する]
[ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2015年末までにロシア海軍北方艦隊へ復帰する]
[ロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは新型ミサイル兵装を受け取り、2016年に復帰する]

2015年12月初頭、「ズヴェズドーチカ」岸壁での係留試験が開始されました。
[近代化改装中のロシア海軍ロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは係留試験を開始した]
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「マルシャル・ウスチーノフ」の航行試験は今年8月末~9月に開始される予定でしたが、10月末に延期されました。
[近代化されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年夏-初秋に航行試験を始める]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年9月に航行試験を開始する]
[近代化されるロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2016年10月末に航行試験を開始する]

2016年10月30日、「マルシャル・ウスチーノフ」は航海試験の為に出航しました。

[近代化されたロシア海軍北方艦隊のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは洋上試験を開始した]

近代化改装された「マルシャル・ウスチーノフ」は、これまでのMR-600「ヴォスホード」に代わり、大型3次元レーダーMR-650「ポドベレゾヴィク」が装備されました。
[大型3次元レーダー「ポドベレゾヴィク」]

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年3月18日16時51分配信
【「マルシャル・ウスチーノフ」は近代化されたレーダーを受け取った 】
「ポドベレゾヴィク」の他に、艦橋頭頂部のレーダー「フレガート-M2M」に換装されました。

今回の記事で触れられていますが、「マルシャル・ウスチーノフ」は2016年11月5日に就役30周年を迎えました。

航海試験完了後、「マルシャル・ウスチーノフ」ロシア海軍へ引き渡され、今年12月末までに母港であるセヴェロモルスクへ戻ります。
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近代化改装を終えた「マルシャル・ウスチーノフ」は、復帰後の2017年初頭に地中海へ向かいます。
[近代化改装されるロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは2017年初頭に地中海へ行く]


「マルシャル・ウスチーノフ」以外のプロジェクト1164ロケット巡洋艦も、今後の近代化改装が予定されています。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]

太平洋艦隊旗艦親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は、2020年までに近代化改装が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは2020年までに近代化改装を行なう]
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