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ロシア海軍唯一の正規空母アドミラル・クズネツォフは2018年から近代化改装を開始する


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月16日10時33分配信
【(ロシア)海軍唯一の航空母艦は2018年に近代化される】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍唯一の航空母艦(航空巡洋艦)「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、戦闘勤務から戻った後の2018年に修理と近代化を実施する。
『ロシア通信社ノーボスチ』『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。

今、「アドミラル・クズネツォフ」北方艦隊艦船グループを率い、地中海シリア沖で任務を遂行している。

「私共は、2018年に同艦が戦闘勤務から戻ってきた後、艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"で航空母艦アドミラル・クズネツォフの修理と近代化を開始するつもりです」
ポノマリョフ
は話した。

彼は、「アドミラル・クズネツォフ」の更なる稼動の問題は、ロシア国防省とロシア海軍総司令部の管轄である事を強調した。

『統合造船業営団』副総裁は、『ズヴェズドーチカ』が今年10月に、この艦の技術的準備状態の回復作業を成功裏に完了させ、現在は他の艦船との戦闘艦支隊の一員として、地中海エリアでの戦闘勤務を遂行している事を想い起した。

重航空ロケット巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」(プロジェクト1143.5)は、1991年以来、海軍の戦闘編制に在る。
これは、重艦上戦闘機Su-33を搭載できるロシアで唯一の艦であり、北極緯度で戦闘機飛行士が離艦する世界で唯一の艦である。

仕様では戦闘機(計画時は26機)と共に対艦有翼ミサイル「グラニート」を有し、固有の対空防衛システムを展開する。

甲板の長さ-306メートル、幅-75メートル、排水量-6万トン、乗組員-518名の士官を含む1960名。

「アドミラル・クズネツォフ」の能力は、ロシア海軍地中海戦隊の統制艦としての使用が可能である。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ニコラエフ(ウクライナ)黒海造船工場で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

2016年10月15日から6度目の地中海遠征を行なっており、現在はシリア沖に居ます。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

2016年11月15日には、初めて艦載機によりシリア領内テロ組織を空爆しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]




「アドミラル・クズネツォフ」は、今回の遠征から戻った後、2017年春頃から近代化改装を開始する予定でした。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]

しかし、今回の『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏の発言によると、近代化改装は2018年から始まるとの事です。

ポノマリョフ氏は「アドミラル・クズネツォフの更なる稼働の問題は、ロシア国防省とロシア海軍総司令部の管轄」と言っておりますので、ロシア国防省ロシア海軍は、2017年末頃まで「アドミラル・クズネツォフ」を使うつもりのようです。
「戦闘勤務」から戻った後、2018年から近代化改装を行なうとも言っていますが、「アドミラル・クズネツォフ」の場合、「戦闘勤務」とは地中海遠征を指しています。
つまり、2017年末頃まで「戦闘勤務」を行なうという事になります。

「アドミラル・クズネツォフ」は、2015年末頃から2016年6月15日までムルマンスク市北方の第35艦船修理工場でメンテナンスと修理(技術的準備状態の回復)が行なわれています。

その後、8月12日から9月26日まで再び第35艦船修理工場でメンテナンス作業と部分的な近代化改装が行なわれました。

従って艦の状態は良好であると見られ、この為か「2017年末頃までは使えるだろう」とロシア国防省ロシア海軍が判断したようです。
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