FC2ブログ

オホーツク海南部で地対艦ミサイル発射訓練が行なわれた

本日(7月6日)、オホーツク海南方海域においてロシア太平洋艦隊地対艦ミサイル部隊の発射訓練が行なわれました。
12-0706b.jpg


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍東方軍管区発表
2012年7月6日09時58分配信
【サハリン沿岸で対艦ミサイルの唯一無地の活動が行なわれた】

7月6日、セルゲイ・プーシキン少将が指揮する太平洋艦隊沿岸軍の年次戦闘訓練の枠内において、サハリン南東沿岸の沿岸対艦ミサイル複合体「リドゥート」並びに「ルベージ」のグループが、オホーツク海南部の異なる水上目標に向けて発射された。

標的に関する情報を航空機から受け取り、最初に数秒間隔で遠距離ミサイル複合体「リドゥート」が発射された。
それは地平線の向こう側の標的を発見し、沿岸から200㎞離れた浮上兵舎(宿泊船)を廃棄処分する役割を果たした。

「ルベージ」の電波位置特定ステーションの算定による短時間のデータ処理後、ミサイルは、約100km離れた実在目標である仮想艦へ発射された。

濃霧並びに荒れた海のエリアにおいて、ミサイルによる目標打撃の為の複雑な作業が費やされた。
気まぐれな天候にも関わらず、任務の遂行は、優れた結果を出した。

電波機器装置・対潜航空機Tu-142M3は、同エリアにおける発射管制を実施し、全ての目標の破壊を確認した。

太平洋艦隊沿岸軍の同類の部隊及び軍隊区分は、昨年のカムチャツカ沿岸における2国間指揮幕僚演習において発射を行なっている。

(ミサイル)発射を指揮したアレクサンドル・シェフチェンコ大佐によれば、短時間で沿海地方及びカムチャツカ地方から大型揚陸艦で運ばれてサハリン沿岸に展開し、作戦を行なった何基かの発射装置による今年の活動は、唯一無地であると結論できる。


テレビ局『ズヴェズダー』動画ニュースより

2012年7月6日13時32分配信
【サハリン沿岸からのミサイル複合体の発射は成功裏に終わった】
サハリン沿岸からの地対艦ミサイル「リドゥート」及び「ルベージ」発射訓練の模様です。


【沿岸対艦作戦戦術ミサイル複合体「リドゥート」】

太平洋艦隊大型揚陸艦(動画で確認できるのは「アドミラル・ネヴェリスキー」)で地対艦ミサイル「リドゥート」発射機が運ばれ、沿岸に揚陸、展開してミサイルが発射されています。


2012年6月28日から、ロシア太平洋艦隊(東方軍管区)の大規模演習が行なわれています。
[ロシア太平洋艦隊(東方軍管区)は大規模演習を行なう]

まず第一段階として、沿海地方(ピョートル大帝湾沖)海軍歩兵の上陸演習などが行なわれました。
[今週のロシア太平洋艦隊]

7月1日、演習参加部隊は宗谷海峡を通過しました。
[ロシア太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡を東進(2012年7月1日)]

翌7月2日、サハリン南部アニヴァ湾で上陸演習が行われました。
[ロシア太平洋艦隊海軍歩兵はサハリン沿岸で上陸演習を行なう]
[ロシア海軍歩兵はサハリン南部で上陸演習を行なった]

7月5日には、オホーツク海で艦船機動演習が行なわれました。
[ロシア太平洋艦隊はオホーツク海で艦船機動演習を実施した]

そして今回、サハリン南東端に展開した地対艦ミサイル発射機から、オホーツク海南方海域へ向けてミサイル発射訓練が実施されました。
上の東方軍管区発表を読む限り、地対艦ミサイル発射機を大型揚陸艦サハリン南東沿岸まで運んで陸揚げし、そこからミサイルを発射したようです。


ロシア太平洋艦隊沿岸軍には、サハリン島及びクリール諸島に配備されている地対艦ミサイル部隊が在ります。

・第520独立沿岸ロケット-砲旅団(司令部:ペトロパブロフスク-カムチャツキー)
[サハリン]
第1036独立沿岸ロケット-砲大隊:地対艦ミサイル「リドゥート」発射機×8
第830独立沿岸ロケット-砲大隊:地対艦ミサイル「ルベージ」発射機×4
第412独立沿岸砲大隊:SM-4-1 130mm牽引砲×12

[シムシル島]
第789独立沿岸ロケット-砲大隊:地対艦ミサイル「リドゥート」発射機×4

[イトゥルプ島]
第574独立沿岸ロケット-砲大隊:地対艦ミサイル「リドゥート」発射機×4
第97独立沿岸中口径砲大隊:KCM-65 100mm砲×4


地対艦ミサイル「リドゥート」は、艦対艦ミサイル「プログレス」(SS-N-3シャドック)の地上発射タイプです。
最大射程は270kmです。
12-0706a.jpg

上の記事を読む限り、ミサイルの管制は対潜哨戒機Tu-142M3により行なわれたようです。
12-0706e.jpg


地対艦ミサイル「ルベージ」は、艦対艦ミサイル「テルミート」(SS-N-2スティックス)の地上発射タイプです。
最大射程は80kmです。
12-0706c.jpg

両タイプとも現在では旧式化しているので、太平洋艦隊の地対艦ミサイル部隊は、新型の超音速地対艦ミサイル「バスチオン」の導入が計画されています。
12-0706d.jpg
「バスチオン」は、超音速艦対艦ミサイル「オーニクス」(ヤーホント)の地上発射タイプであり、黒海艦隊の沿岸軍には既に配備されています。
関連記事
スポンサーサイト