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ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月16日20時50分配信
【『統合造船業営団』は「アドミラル・クズネツォフ」の近代化の詳細について打ち明けた】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア海軍唯一の重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」の航空団は強化され、新たな能力を得る。
『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフテレビ局『ロシア24』の生放送において表明した。

以前、『ロシア通信社ノーボスチ』『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられたように、営団は2018年に艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理と近代化を開始するつもりである。

「我々は今、この作業を準備しております。
これは、おそらく、この艦の管理システムの点における新たなレベルを作りだすでしょう」
ラフマノフ
は話した。

「私共は、残念なことに、概念的かつ根本的に、それ(機関)を変える事は出来ません。
貴方達は、間違いなく、それの煙に関する文句は聞いているでしょう。
主燃料である重油を使用するボイラーの動作に関するシステムの構築は難しくありません。
重油は、燃焼の際、非常に大量の煤を排出する傾向があります」
『統合造船業営団』
総裁は付け加えた。

ラフマノフは、この点は艦の戦闘能力には影響を及ぼさない事を強調し、新世代航空母艦は完全に新たな推進装置を有する事を指摘した。

彼によると、国防省巡洋艦の近代化の権利の為の公開入札を開催する。

プロジェクト11435重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」は、このクラスとしてはロシア海軍唯一である。
ニコラエフ黒海造船工場で建造され、異なる時期に「ソヴィエツキー・ソユーズ」、「リガ」、「レオニード・ブレジネフ」、「トビリシ」と呼ばれていた。
1985年12月4日に進水し、北方艦隊へ加わった。
巡洋艦の航海時には航空機Su-25UTGSu-33が駐留する。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]

ニコラエフ(ウクライナ)黒海造船工場で1982年9月1日に起工され、1985年12月4日に進水し、1991年1月20日に当時のソ連海軍へ就役した重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」は、同年12月末に黒海から北方艦隊基地へ回航され、以後、同艦隊で運用されています。

2016年10月15日から6度目の地中海遠征を行なっており、現在はシリア沖に居ます。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

2016年11月15日には、初めて艦載機によりシリア領内テロ組織を空爆しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]




「アドミラル・クズネツォフ」は、今回の遠征から戻った後、2017年春頃から近代化改装を開始する予定でした。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]

しかし、『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2018年から始まると述べました。
[ロシア海軍唯一の正規空母アドミラル・クズネツォフは2018年から近代化改装を開始する]

これに対し『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2018年から始まるという『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏の発言を否定しています。

『タス通信』より
2016年11月16日12時48分配信
【『統合造船業営団』のトップは「アドミラル・クズネツォフ」の2018年の修復についての情報を否定した】
アレクセイ・ラフマノフ氏は、タス通信の問い合わせに対し「無論、違います」と答えています。


そのアレクセイ・ラフマノフ氏ですが、改めて「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装について述べました。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化は、主として艦載機(と艦載機を運用する設備)の近代化であり、この他に管理システムも近代化されるようです。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフへ新たな艦載機・艦上戦闘機MiG-29Kと艦上ヘリコプターKa-52Kが加わる]

「管理システム」とは、おそらくは戦闘情報管理システムの事でしょう。
ロシア海軍の新世代艦に搭載されている「シグマ」か、或いは将来汎用揚陸艦の為に開発される新たな戦闘情報管理システム「アドミラル・クズネツォフ」にも搭載されるのでしょうか。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

この他、ラフマノフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」重油焚きボイラーにも言及していますが、同氏の発言を見る限り、蒸気タービン機関の換装は考えていないようです。
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