ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2018年以降に近代化改装を開始する

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月16日12時6分配信
【巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は2018年以降に改修される】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ
北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の修理及び近代化は、同型艦「アドミラル・ナヒーモフ」の改修完了後に開始できる。
『ロシア通信社ノーボスチ』は『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
公開情報によると、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の計画修理は2018年に完了しなければならない。
現在、巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は、北方艦隊艦船グループの一員として地中海のシリア沖で任務を遂行している。
「巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの修理と近代化は、総合スケジュールに沿ってセヴマシュで進められています。
この艦の作業完了後、巡洋艦ピョートル・ヴェリキーが同様の近代化作業を開始する事が出来るでしょう」
『統合造船業営団』の代理人は話した。
彼は、全ては軍当局の更なる計画に依存している事を強調した。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(プロジェクト1144「オルラーン」)は1998年から海軍の戦闘編制に在籍し、航空母艦を除き、原子力推進装置を有する打撃戦闘艦としては世界最大のままである。
巡洋艦の船体の長さは250メートル以上、幅28メートル、排水量は約25000トン、航続距離に制限は無く、自立行動期間は60日、乗組員は1000名以上である。
巡洋艦の主な兵装は、対艦有翼ミサイル「グラニート」である。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは17歳になった]

現在、セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」造船所では、プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の大規模な近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装終了後、続いて同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が始まります。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは2010年代末に近代化改装を実施する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーの近代化改装は2020年代初頭に完了する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装完了時期については、2018年とも2019年とも言われておりますが、公式には2018年とされています。
改装工事が順調に進み、2018年に完了できれば、続いて「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装を始める事が出来ます。
今回、『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、具体的に何時から「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装を始めるのかについては明言を避けていますが。
なお、「ピョートル・ヴェリキー」は、2016年10月15日から重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と共に地中海遠征を行なっており、現在はシリア沖に居ます。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
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