ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は爆撃精度を向上させる為のシステムを装備している
- カテゴリ:艦上戦闘機Su-33
『インタファクス』より
2016年11月18日14時10分配信
【航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」のSu-33は爆撃精度を向上させる為の装備を有している】
モスクワ、11月18日、インタファクス-ロシア
航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の艦上戦闘機Su-33は、シリア沖への航海の前に、無誘導爆弾を使用した際の弾薬制御の為の特性の正確さを可能にする特殊計算サブシステムSVP-24-33を装備している。
『インタファクス』は金曜日に防衛産業企業体より伝えられた。
「今日までに、重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフに駐留しているかなりの数の艦上戦闘機が、この装置を装備しています」
対談者は話した
11月15日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、(ロシア)海軍の歴史上初めて航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が戦闘行動へ関与し、航空機Su-33はテロリストへ取り組んだと発表した。
「それまでに私共は、全ての目標を非常に慎重に調査しました。
その主なものは、弾薬庫、違法武装集団の基礎訓練センター、これは正にテロリストです」
国防相は話した。
ロシア国防省の公式代理人イーゴリ・コナシェンコフは、火曜日の大規模攻撃中に「アドミラル・クズネツォフ」航空団のSu-33は、イドリブ県の大きな悪党グループ『アル=ヌスラ戦線』(ロシアでは非合法)を撃破したと後で付け加えた。
(コナシェンコフ)将軍は更に、複数の偵察チャンネルにより、夜戦指揮官として知られるムハンマド・ヘラル、アブ・ジャベル・ハルムジ、アブル・バフ・アル・アスファリを含め、少なくとも30名のテロリストの死亡が確認されたと述べた。
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ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊の「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、少なくとも16機程度が稼働状態に在ります。
(機体番号60、62、66、67、68、71、76、77、78、79、80、84、85、86、87、88)

稼動状態に在る16機のSu-33は寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
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第279連隊のSu-33は、2016年4月26日から6月24日までクリミア半島サキ飛行場の艦上機訓練施設「ニートカ」で「発着艦」訓練を行ないました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33はクリミア半島の訓練複合体ニートカでの発着訓練を完了した]
その後、7月1日からは母艦「アドミラル・クズネツォフ」での飛行訓練を行ないました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の飛行訓練が始まった]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機の発着艦訓練が始まった]
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア海軍空母機動部隊は、2016年10月15日に地中海へ向けて出航し、現在はシリア沖に展開しています。
Su-33は、10機程度が搭載されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
11月15日、「アドミラル・クズネツォフ」の艦上戦闘機Su-33は、初めてシリアへの空爆作戦へ参加しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
Su-33はイドリブ県の『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃し、3名の野戦司令官を含む30名以上の戦闘員が死亡しました。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]
そして11月17日、ロシア航空宇宙軍の戦略爆撃機がシリア領内のテロ組織『イスラム国』と『アル=ヌスラ戦線』の施設へ有翼ミサイルKh-101を発射した事に呼応して、再び「アドミラル・クズネツォフ」のSu-33もシリア領内を爆撃しました。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]
もともとSu-33は対空戦闘専門の戦闘機であり、空対空兵装以外には無誘導爆弾とロケット弾くらいしか搭載できず、地上攻撃能力は殆ど有りませんでした。
『スホーイ商会』公式サイトより
【艦上戦闘機Su-33の武装】
砲兵装:内蔵式30mm機関砲
空対空ミサイル:R-27R1(パッシブレーダー誘導)、R-27T1(赤外線誘導)、R-73E(赤外線誘導)
無誘導(ロケット)弾:S-8KOM、S-80M、S-8BM、S-13T、S-130F、S-25-OFM-PU
航空爆弾:50kg、100kg、250kg、500㎏
集束カートリッジ爆弾:RBK-500
増加燃料漕:設置できない
懸架箇所:12
空対空ミサイル10発(R-73×4、R-27×6)を搭載して発艦するSu-27K(Su-33)
空対空専門のSu-33でしたが、今回の地中海遠征へ出発する前に、地上爆撃用の特殊計算サブシステムSVP-24-33が装備されました。
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は地上攻撃の為の新たなシステムを装備する]
今回の記事では「かなりの数」としか述べられてませんが、10月上旬の時点で、機体番号60、67、71、77、78、84、85、88の8機にSVP-24-33が装備されました。

この他、今回の地中海遠征においては、上記の8機の他に、機体番号62、76のSu-33も「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載されている事が確認されています。

或いは、この2機にもSVP-24-33が装備されているかもしれません。
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