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ロシアの造船所はロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級を複数同時に建造できる

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月16日11時14分配信
【ロシアの造船所は複数の駆逐艦の同時建造開始が可能である】
モスクワ、11月16日-ロシア通信社ノーボスチ

『統合造船業営団』の造船所の製造設備の能力は、複数の将来駆逐艦「リデル」級を同時に建造開始する事が出来る。
『ロシア通信社ノーボスチ』は水曜日(11月16日)に『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。

以前、(ロシア)海軍と『統合造船業営団』の代表は、将来駆逐艦「リデル」級のトップ(1番艦)は2017年~2018年に建造を開始する事が出来ると表明した。

「将来駆逐艦の建造開始時期は、艦の技術的設計の完了後に決められます。
統合造船業営団の造船所は、このクラスの艦を数隻同時に建造する為の適切な技術的可能性を有しています」
ポノマリョフ
は話した。

『アルミヤ(軍)-2015』で公表された草案設計によると、「リデル」の排水量は約17500トン、全長200メートル、幅20メートルである。
艦は、様々な用途-対艦、高射、対潜-の200基以上のミサイルを搭載する。



[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]

ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]

将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]

しかし2015年2月20日、ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の機関が原子力推進にほぼ確定したと述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]

ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]

将来駆逐艦「リデル」の動力は、ほぼ原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]

「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]

2015年6月、ロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の建造は2019年から開始されると述べました。
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデル級の建造は2019年に開始される]

2015年7月、『統合造船業営団』国家防衛発注局取締役アナトーリー・シレモフ氏は、「リデル」の設計原案は2016年には纏まり、起工は早くて2018-2019年になると述べています。
[ロシア海軍の新型駆逐艦プロジェクト23560リデルの設計原案は2016年に出来上がる]

2015年12月、『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏は、2018年に「リデル」建造の為のプレートカットが開始されると発言しました。
[ロシア海軍の将来駆逐艦リデル級は2018年から建造を開始する]

「リデル」は、ロシア連邦『2018-2025年の国家軍備プログラム』の枠組みにおいて起工されます。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍の新世代原子力駆逐艦リデル級の1番艦は2019年に起工される]

「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手します。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の本格的な設計作業が始まる]
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデル級の本格的な設計作業は2017年に始まる]

「リデル」級駆逐艦は8隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は太平洋艦隊と北方艦隊の為に合計8隻の新世代原子力駆逐艦リデル級を発注する]


そして今回、『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、ロシアの造船所は、複数(2隻以上)の「リデル」級駆逐艦を同時に建造する事が可能であると発言しました。

「リデル」級駆逐艦は、サンクトペテルブルク市『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)での建造が有力視されておりますが、同社は設備や施設の拡張及び近代化を進めており、全長350メートルまでの艦を建造できるようになります。
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近代化が完了すれば、「リデル」級を2隻同時に建造する事も可能になるでしょう。
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