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ロシア海軍太平洋艦隊の最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは任務を終えて帰投した


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年11月23日11時18分配信
【原子力水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」はカムチャツカへ戻った】
ウラジオストク、11月23日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力戦略用途水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」は成功裏に戦闘任務を果たした後に太平洋艦隊潜水艦部隊の常時駐留地点ヴィリュチンスクへ戻った。
東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフは報道陣へ伝えた。

「桟橋で潜水艦乗組員は太平洋艦隊潜水艦部隊司令官、潜水艦連合部隊本部の士官、ヴィリュチンスク市区域行政府、家族と親類に出迎えられました。
原子力水中巡洋艦の艦長は、乗組員は全ての与えられた戦闘任務を果たし、艦の構成材に異常は無く、乗員は健常であり、物資を補充した後、新たな任務の遂行へ取り掛かる準備が出来ると報告しました」
マトヴェーエフ
は伝えた。

彼によると、太平洋艦隊潜水艦部隊司令官セルゲイ・レキシ少将は、与えられた任務を成功裏に果たした潜水艦船員を祝福し、艦長へ伝統的な子豚の丸焼きを手渡した。

原子力潜水艦「アレクサンドル・ネフスキー」は、ロシア第4世代原子力潜水艦である。
プロジェクト955「ボレイ」2番艦は、有名なロシアの司令官アレクサンドル・ヤロスラヴォヴィチ・ネフスキー大公に因んで命名された。



[新世代戦略原潜ボレイ級]
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]

第4世代戦略原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」級2番艦のK-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工され、2010年12月6日に進水し、2011年10月22日から海洋試験を開始しました。

ロシア海軍へ引き渡される前の2013年9月6日、白海弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施しましたが、失敗に終わりました。
[2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される]
[発射に失敗したSLBMブラヴァーには遠隔測定器が装備されていなかった]
[SLBMブラヴァー発射失敗の原因が発表された]

その後、2013年12月23日にロシア連邦海軍へ引き渡され、太平洋艦隊へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]

2013年12月30日、北方艦隊原潜基地ガジエヴォに到着しました。
[2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した]

その後は、ガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を行なっていました。

2014年11月28日、バレンツ海から弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからの弾道ミサイル"ブラヴァー"発射は成功した]

2015年4月頃、弾道ミサイル「ブラヴァー」を定数の16基搭載し、戦闘即応体制が整いました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは戦闘即応体制が整った]

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8月中旬(8月15日)に「アレクサンドル・ネフスキー」カムチャツカへ向けて出航しました。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカへ回航される]

2015年9月30日、カムチャツカヴィリュチンスク基地へ到着しました。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]


以後、「アレクサンドル・ネフスキー」の動向は全く公表されませんでしたが、2016年11月23日、「任務」を終えてヴィリュチンスク基地へ帰投しました。

「任務」の内容には一切触れられていませんが、オホーツク海での戦略核パトロールでしょう。
[ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2015年10月以降に太平洋艦隊で戦略核パトロールを開始する]


なお、「ボレイ」級3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」(2014年12月就役)も2016年9月26日にヴィリュチンスク基地へ到着しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

太平洋艦隊には、最終的に4隻の「ボレイ」級戦略原潜が配備され、現在配備されているプロジェクト667BDR(デルタIII級)と交代します。
[ロシア海軍太平洋艦隊へ4隻の第4世代戦略原潜ボレイ級が配備される]
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