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ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2016年11月28日12時4分配信
【警備艦「プイトリーヴイ」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】
モスクワ、11月28日/タス通信

黒海艦隊警備艦「プイトリーヴイ」は、ロシア連邦海軍地中海戦隊の一員としての長期航海の後にセヴァストーポリへ戻った。
同艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した。

「ドミトリー・ドブルイニン2等海佐指揮下のプイトリーヴイは、5月25日にセヴァストーポリから出航し、その次の日には戦力の計画ローテーションに基づいて地中海のロシア連邦海軍常設連合部隊へ加わりました」
彼は説明した。

現在、地中海にはロシア連邦海軍空母グループが滞在している。
以前の11月15日、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、シリアイドリブ県及びホムス県のテロリストへ打撃を与えたと大統領ウラジーミル・プーチンへ報告した。
作戦には、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」が関わり、初めて軍事行動へ参加した。



プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラード「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。
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就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。

2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。

2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]

2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラ赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]

その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]

2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。


2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]

その後、8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。

記事中で触れられていますが、現在、地中海東部には、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」を中核とするロシア空母部隊が展開しています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

11月15日には「アドミラル・クズネツォフ」の艦載機(艦上戦闘機Su-33)が初めてシリアへの空爆作戦へ参加しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は初めてシリア領内のテロ組織への攻撃へ参加した]
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの艦上戦闘機Su-33の空爆によりアル=ヌスラ戦線の戦闘員30名以上が死亡した]

11月17日にも再びシリア領内を爆撃しています。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの艦載機は再びシリアのテロ組織を空爆した]

「プイトリーヴイ」も、ロシア空母部隊に加わっていたのかもしれません。

「プイトリーヴイ」は、ソ連邦解体直前の1991年12月に「アドミラル・クズネツォフ」黒海艦隊基地から北方艦隊基地へ回航される際、地中海の出口であるジブラルタル海峡の直前まで同艦をエスコートしています。
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なお、「プイトリーヴイ」は今年になって舷側番号が「868」に変更されています。
(以前は「808」だった)
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