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新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている

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『インタファクス』より
2016年12月1日9時32分配信
【(ロシア)海軍の将来プログラムには海洋航空機搭載複合体も加えられている】
モスクワ、12月1日、インタファクス-ロシア

海洋航空機搭載複合体ロシア海軍の将来発展計画に示されており、それは、予見できる将来の国家安全保障の課題の解決に関与する。
ロシア連邦軍事産業委員会参与会のメンバーであるウラジーミル・ポスペロフは伝えた。
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「私共が将来の為に形成するこのプログラムには、このクラスの艦が在ります。
ロシア海軍により解決される目標と課題は、確実に、将来的には、このクラスの艦が解決するでしょう」
ポスペロフ
は木曜日に『インタファクス』へ話した。

将来海洋航空機搭載複合体プロジェクト23000E(コード名「シトルム」)は、未だ模型でのみ存在している。
艦のコンセプトは、クルイロフ科学センター(サンクトペテルブルク)ネヴァ川計画設計局と共同で開発した。

予備データによると、艦の全長は330メートル、幅40メートル、吃水11メートル。
航空母艦の速力は30ノットに達する。

最新の海洋航空機搭載複合体の建造が、どのような方向性となるのかという話で、ポスペロフ「複数の選択肢が考慮されている」と言い、このクラスの艦は、如何なる国にとっても高い値打が有る事を指摘した。
「特に、一部の課題を解決できる他の効果的な海洋手段を考慮すれば」
これは特に、最近に海軍へ加わったロケット艦を意味する。

9月にロシア連邦産業貿易相デニス・マントゥロフは、ロシアは新たな航空母艦の建造が可能であると発言し、この問題は、ロシア連邦国防省側からの需要に対し、より良い方向性を示している事を指摘した。
5月にロシア連邦国防相代理ユーリー・ボリソフは、海軍の為の新たな航空母艦は2025年以降にロシアで建造できると報道陣へ語った。
今、ロシアには、ただ1隻の航空母艦重航空機搭載巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が在る。



[ロシア将来航空母艦]
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
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ロシア将来正規空母Перспективный Авианосецは、現在の所、3種類のヴァリエーションが検討されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t未満)

建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]

将来正規空母の建造開始時期は、今のところは未定です。
[ロシア海軍の為の将来原子力空母の起工は2018年までの予定表には無い]

将来正規空母の艦載機は、数年後に配備予定のロシア空軍第5世代重戦闘機PAK FA(T-50)の艦上機型となり、この他に無人機も搭載されます。
[ロシア第5世代戦闘機T-50(PAK FA)の艦上戦闘機型が開発される]

将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発作業も進められています。
[ロシア海軍将来正規空母の為の電磁カタパルトの開発は進められている]

将来正規空母アイランドは非金属複合材料製になります。
[ロシア海軍将来正規空母のアイランドは複合材料で造られる]

将来正規空母の動力に関しては、通常動力(ガスタービンなど)と原子力推進の2つのヴァージョンが検討されていますが、ロシア海軍の要求により、ほぼ原子力推進に確定しております。
[ロシア海軍将来正規空母は原子力推進となる]
[ロシア海軍将来正規空母と将来駆逐艦リデル級は同型の原子力機関を搭載する]

2016年1月下旬、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ氏は、将来正規空母の1番艦は2030年末に就役する見込みであると述べました。
更には、将来正規空母の機関が「特別な動力装置」、つまり原子力になるとも言いました。
[ロシア海軍の将来原子力空母は2030年に就役する]

将来正規空母は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の枠組みにおいて建造が始まります。
[ロシア海軍将来正規空母の建造契約は2025年末までに締結される]

将来正規空母は、2016年6月16日にサンクトペテルブルク『バルト工場』で進水した新型原子力砕氷船「アルクチカ」と同型の原子炉RITM-200を搭載するようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
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将来正規空母の最終設計案は2020年以降に固められ、2030年頃の完成が予定されています。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]



将来正規空母を何処で建造するのかは未だ正式に決定されていませんが、候補となるのは、ロシア国内全長300メートル以上の艦の建造が可能な乾ドックを有するセヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』サンクトペテルブルク『バルト工場』です。
[ロシアの2つの造船所はロシア海軍の為の将来正規空母を建造できる]

『セヴマシュ』
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『バルト工場』
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現在の所、将来正規空母建造の中核となる可能性が最も高いのはセヴェロドヴィンスク「セヴマシュ」であり、同社は、造船設備の近代化を進めています。
[セヴェロドヴィンスク造船所は生産設備を近代化した後にロシア海軍の為の将来正規空母を建造できるようになる]
[ロシア造船業界は2019年にはロシア海軍の為の将来正規空母の建造が可能となる]

この他、サンクトペテルブルク『北方造船所』(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)ドックの拡張工事を行なっており、完了後は全長350メートルまでの艦の建造が可能となります。
無論、将来正規空母の建造も可能になります。
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[サンクトペテルブルクの造船所はロシア海軍の将来原子力空母の建造に参加できる]
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