新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された
本日(2016年12月9日)、プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」がロシア連邦海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入されました。
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフは2016年12月9日にロシア海軍へ就役する]
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月9日12時29分配信
【ロシア海軍へ新たな掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」が補充された】
12月9日・金曜日、プロジェクト12700掃海艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」はバルト艦隊へ引き渡された。
式典は、クロンシュタットのペトロフスキードックで開催された。
「海軍へのアレクサンドル・オブホフの引き渡しは、我々の機雷掃海部隊の歴史に新たなページを開きます」
艦への聖アンドレイ旗掲揚式典において、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は表明した。
「全ての科学技術的作業が、この掃海艦のプロジェクトの準備と建造に使用されています」
彼によると、更に7隻の艦の建造が計画されており、将来的に、海軍は、40隻ほどの同プロジェクト掃海艦の受領を望んでいる。
西方軍管区司令官アンドレイ・カルタポロフ大将は、バルト艦隊が遥か以前から新たな(掃海)艦を受領しておらず、従って、プロジェクト「アレクサンドリト」掃海艦のトップの引き渡しは、全てのバルト艦隊船員にとって喜ばしい出来事である事を指摘した。
次に、中央海洋設計局『アルマーズ』総取締役アレクサンドル・シリャフテンコは、プロジェクト「アレクサンドリト」が沿岸哨戒艦を開発する為の基礎プラットフォームになる事が出来ると考えている。
最新対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」の海軍への引き渡しは、フランス側の機雷探知システムの納入の取り消しと、代替用の国産機器の導入と試験の必要が有ったが故に、何度も延期された。
2014年4月にロシア連邦国防省と『中部ネヴァ川造船工場』の間で署名された契約に沿って、更に3隻のプロジェクト「アレクサンドリト」掃海艦が建造されなければならない。
第2の掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2017年秋にならなければ進水しない~計画より1年遅れて。
遅延は、6月初頭に建造中の艦で発生した火災に関連する。
中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された艦の排水量は890トン、16.5ノットの速力を発揮する。
艦の主な用途は、海軍基地海域での機雷の探知と破壊である。
「アレクサンドル・オブホフ」は様々な種類の掃海具と自動無人潜水装置を使用できる。
機雷へ対処する為の追加手段として、艦にはフランス製の無人艇「インスペクトル Mk2」が設置される。
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で起工されました。
プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]
進水後に艤装工事が行なわれ、2015年2月から係留試験が始まりました。
2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、他の新型艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
2015年12月25日、当初の予定よりも大幅に遅れて工場航行試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは洋上試験を開始した]
当初、「アレクサンドル・オブホフ」は2015年11月にロシア海軍へ納入される予定でしたが、2016年に延期される事になりました。
[最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]
2016年7月26日にはサンクトペテルブルクへ入港しました。
2016年7月31日の「ロシア海軍の日」には、サンクトペテルブルクの記念行事へ参加しました。

8月1日にサンクトペテルブルクを出航しました。
9月22日、最終洋上試験となる国家受領試験がようやく始まりました。
[ロシア海軍新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは国家受領試験を開始した]
国家受領試験は11月末までには完了し、2016年12月9日に聖アンドレイ旗掲揚式典、即ちロシア海軍への就役式典が開催されました。
同時に造船工場からロシア海軍への納入証書への署名も行なわれたようです。
正式にロシア海軍へ就役した「アレクサンドル・オブホフ」は、バルト艦隊へ編入されました。
記事中で触れられていますが、「アレクサンドル・オブホフ」には、フランスの無人艇「インスペクトル Mk2」が搭載されます。
『ECAグループ』公式サイトより
【無人水上艇インスペクトル Mk2】
無人艇「インスペクトル Mk2」は、フランスからロシアへの輸出が禁止されている品目に含まれていなかったので、現在でも普通に輸入できたようです。
ただし、プロジェクト12700の2番艦以降には、別の無人艇が搭載されることになります。
サンクトペテルブルクのネヴァ川で試験中の「インスペクトル Mk2」
(試験中の為に人が乗っています)


プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されています。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
しかし、建造中の2016年6月7日に火災事故を起こしました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
2016年6月27日には3番艦の船体形成作業が開始されました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]
2016年8月30日には4番艦の船体形成作業が開始されました。
[ロシア海軍の為の第4のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフは2016年12月9日にロシア海軍へ就役する]
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月9日12時29分配信
【ロシア海軍へ新たな掃海艦「アレクサンドル・オブホフ」が補充された】
12月9日・金曜日、プロジェクト12700掃海艦のトップ「アレクサンドル・オブホフ」はバルト艦隊へ引き渡された。
式典は、クロンシュタットのペトロフスキードックで開催された。
「海軍へのアレクサンドル・オブホフの引き渡しは、我々の機雷掃海部隊の歴史に新たなページを開きます」
艦への聖アンドレイ旗掲揚式典において、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は表明した。
「全ての科学技術的作業が、この掃海艦のプロジェクトの準備と建造に使用されています」
彼によると、更に7隻の艦の建造が計画されており、将来的に、海軍は、40隻ほどの同プロジェクト掃海艦の受領を望んでいる。
西方軍管区司令官アンドレイ・カルタポロフ大将は、バルト艦隊が遥か以前から新たな(掃海)艦を受領しておらず、従って、プロジェクト「アレクサンドリト」掃海艦のトップの引き渡しは、全てのバルト艦隊船員にとって喜ばしい出来事である事を指摘した。
次に、中央海洋設計局『アルマーズ』総取締役アレクサンドル・シリャフテンコは、プロジェクト「アレクサンドリト」が沿岸哨戒艦を開発する為の基礎プラットフォームになる事が出来ると考えている。
最新対機雷防衛艦「アレクサンドル・オブホフ」の海軍への引き渡しは、フランス側の機雷探知システムの納入の取り消しと、代替用の国産機器の導入と試験の必要が有ったが故に、何度も延期された。
2014年4月にロシア連邦国防省と『中部ネヴァ川造船工場』の間で署名された契約に沿って、更に3隻のプロジェクト「アレクサンドリト」掃海艦が建造されなければならない。
第2の掃海艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2017年秋にならなければ進水しない~計画より1年遅れて。
遅延は、6月初頭に建造中の艦で発生した火災に関連する。
中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された艦の排水量は890トン、16.5ノットの速力を発揮する。
艦の主な用途は、海軍基地海域での機雷の探知と破壊である。
「アレクサンドル・オブホフ」は様々な種類の掃海具と自動無人潜水装置を使用できる。
機雷へ対処する為の追加手段として、艦にはフランス製の無人艇「インスペクトル Mk2」が設置される。
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で起工されました。
プロジェクト12700の船体はガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


起工から約3年後の2014年6月27日に進水しました。
[ロシア海軍の新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは進水した]
進水後に艤装工事が行なわれ、2015年2月から係留試験が始まりました。
2015年7月26日の「ロシア海軍の日」には、他の新型艦と共にバルチースクの観艦式へ参加しました。
[バルチースクの『海軍の日』記念観艦式にロシア海軍の最新鋭艦5隻が参加する]
2015年12月25日、当初の予定よりも大幅に遅れて工場航行試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは洋上試験を開始した]
当初、「アレクサンドル・オブホフ」は2015年11月にロシア海軍へ納入される予定でしたが、2016年に延期される事になりました。
[最新掃海艦アレクサンドル・オブホフは2015年11月にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]
2016年7月26日にはサンクトペテルブルクへ入港しました。
2016年7月31日の「ロシア海軍の日」には、サンクトペテルブルクの記念行事へ参加しました。

8月1日にサンクトペテルブルクを出航しました。
9月22日、最終洋上試験となる国家受領試験がようやく始まりました。
[ロシア海軍新世代掃海艦アレクサンドル・オブホフは国家受領試験を開始した]
国家受領試験は11月末までには完了し、2016年12月9日に聖アンドレイ旗掲揚式典、即ちロシア海軍への就役式典が開催されました。
同時に造船工場からロシア海軍への納入証書への署名も行なわれたようです。
正式にロシア海軍へ就役した「アレクサンドル・オブホフ」は、バルト艦隊へ編入されました。
記事中で触れられていますが、「アレクサンドル・オブホフ」には、フランスの無人艇「インスペクトル Mk2」が搭載されます。
『ECAグループ』公式サイトより
【無人水上艇インスペクトル Mk2】
無人艇「インスペクトル Mk2」は、フランスからロシアへの輸出が禁止されている品目に含まれていなかったので、現在でも普通に輸入できたようです。
ただし、プロジェクト12700の2番艦以降には、別の無人艇が搭載されることになります。
サンクトペテルブルクのネヴァ川で試験中の「インスペクトル Mk2」
(試験中の為に人が乗っています)


プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工されています。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
しかし、建造中の2016年6月7日に火災事故を起こしました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
2016年6月27日には3番艦の船体形成作業が開始されました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]
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