ロシア海軍航空隊最年長の艦上戦闘機パイロット、イーゴリ・マトコフスキー大佐


テレビ局『ズヴェズダー』より
2016年12月9日13時55分配信
【ロシア英雄は艦上機飛行士という職業の微妙な差異について話した】

ロシア英雄で、勇敢勲章を保持するイーゴリ・マトコフスキー大佐は、テレビ局『ズヴェズダー』へ艦上機飛行士という職業の微妙な差異について話した。

「この職業は、無頓着、無関心な人には勤まりません。
非凡な飛行士となれる者がマスターするのは1つの事だけでは有りません。
陸上の飛行場から上手に飛行できても、艦は貴方の前に多くの心理的なハードルを置きます。
従いまして、全ての人が、この職業をマスターする事は出来ません」
マトコフスキー
は話した。

イーゴリ・マトコフスキーは、我々の艦隊において、最も経験豊かな艦上航空隊飛行士の1人であり、「アドミラル・クズネツォフ」の甲板へ244回の着艦を行なっている。
彼は、ロシア海軍において、航空母艦へ200回以上の着艦の経験を有する3名の飛行士の1人である。

2008年4月21日には、長年の軍務遂行で発揮された勇気と英雄的行為に対し、ロシア連邦英雄「金星」メダルが授与された。

今、マトコフスキーは、ロシアの若いパイロットの訓練に従事している。
彼等が与えられた任務を申し分なく遂行できるようにする為に。

12月9日、ロシア祖国英雄の日を祝う。
この祭日は、戦闘中の格別の勇敢さを表彰する為にエカテリーナ2世聖大致命者凱旋者ゲオルギイ勲章を創設した18世紀以来の歴史が有る。
ソヴィエト連邦において、この祭日は廃止され、ロシアで2007年に復活した。



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イーゴリ・フェオクトヴィチ・マトコフスキー氏は、1961年5月21日にウクライナ共和国セヴァストーポリで生まれました。
1982年にエイスクV.M.コマロフ記念高等軍事飛行士航空学校を卒業し、バルト艦隊航空隊第846独立親衛襲撃機航空連隊へ配属されました。

1996年にN.G.クズネツォフ記念海軍アカデミーを卒業した後、北方艦隊航空隊へ転属し、翌1997年には第279独立艦上戦闘機航空連隊へ配属され、30代後半になってから艦上戦闘機へ転科する事になりました。
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この時の第279艦上戦闘機航空連隊司令チムール・アパキージェ大佐も、元々はバルト艦隊航空隊襲撃機航空連隊Su-17パイロットであり、マトコフスキー氏が同連隊へ着任した頃には連隊副司令でしたから、先輩であるアパキージェ大佐に引き抜かれて第279連隊へ来たようです。
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]

1998年に初めて重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ着艦しました。

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2006年から2009年まで第279独立艦上戦闘機航空連隊司令を務め、2008年4月21日には「ロシア連邦英雄」勲章を授与されました。
[遠征に参加した将兵達は、勲章を授与された]

第279航空連隊司令から退いた後も「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征に参加し、2014年3月上旬には「アドミラル・クズネツォフ」への200回目の着艦を達成しました。
[2名のSu-33パイロットは空母アドミラル・クズネツォフへの200回目の着艦を達成した]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]

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今回の「アドミラル・クズネツォフ」地中海遠征にも参加しており、現在までに244回の着艦を行なっています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

特に今回、「アドミラル・クズネツォフ」は、2種類の艦上戦闘機Su-33MiG-29K/KUBを載せていますが、両機種とも別々の部隊(第279艦上戦闘機航空連隊第100艦上戦闘機航空連隊)に所属しているので、ロシア海軍航空隊最年長の現役パイロットであるイーゴリ・マトコフスキー大佐が両部隊を統括しているようです。

今回、マトコフスキー大佐は「陸上の飛行場から上手に飛行できても、艦は多くの心理的なハードルを置く」と言っていますが、これは、かつての同氏自身の経験を指しているのでしょう。
バルト艦隊の陸上航空隊で10年以上に渡りパイロットとして勤務した後、30代後半で艦上機へ転科した自分自身に・・・
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