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ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはセヴェロモルスク基地へ帰投した

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『タス通信』より
2016年12月13日14時13分配信
【「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は地中海への航海からセヴェロモルスクへ戻った】
モスクワ、12月13日/タス通信

大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」地中海北方艦隊航空艦グループの一員としての任務を遂行した後、セヴェロモルスクへ到着した。
同艦隊の広報サービス部長ワジム・セルガは報道機関へ伝えた。

「本日、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクで、遠距離航海任務を果たした大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフの歓迎会が開催されました。
同艦は、北方艦隊航空艦グループの一員として地中海で任務を遂行しました」

彼は話した。

同艦の艦長マキシム・シュミロフ1等海佐は、与えられた任務を成功裏に果たした事を北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将へ報告した。
大型対潜艦の乗組員の一部には、国家及び当局からの表彰が予定されている。

艦隊司令官は、遠距離航海は優れた海洋実習となった事を指摘した。
「この貴重かつ有益な経験は、必ずや他の水上艦の乗組員の演習や訓練へ使用されるでしょう」
提督は付け加えた。

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」の航海は60日間続いた。
この間に北方艦隊将兵は14000海里以上を航行した。
今年11月、ロシア対潜艦は、遭難したウクライナ船を救助し、約140海里の距離を曳航した。
地中海への航海は、同艦の乗組員にとっては、2016年における第3の遠距離航海となった。



北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」(1982年1月10日就役、2010年12月7日再就役)は、2016年10月15日にロシア海軍機動部隊の一員として地中海東部へ向けて出航しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]

地中海へ入った後、11月9日には、空母機動部隊へ接近するネーデルラント海軍潜水艦(ワルラス級)を発見、追尾しています。
[地中海東部のロシア海軍空母部隊の大型対潜艦は接近するオランダの潜水艦を発見した]

その後、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は本隊と別れ、11月24日には遭難して航行不能となったウクライナ漁船の救助へ向かいました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海で遭難したウクライナ漁船の救助へ向かった]

「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」ウクライナ漁船ギリシャガウドス島まで曳航しました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは遭難したウクライナ漁船をギリシャのガヴドス島まで曳航した]


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そして更に地中海を西へ進み、11月30日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入りました。
[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフは地中海を去り、大西洋へ行く]

その後、イベリア半島沿いに北上してビスケー湾へ入り、12月6日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
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[ロシア海軍北方艦隊の大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコーフはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]

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そして12月13日、北方艦隊基地セヴェロモルスクへ帰港しました。


なお、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と共に出航した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年2月初頭にセヴェロモルスクへ戻ってくるようです。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2017年2月9日にセヴェロモルスクへ帰投する?]
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