合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった


『タス通信』より
2016年12月19日7時14分配信
【太平洋艦隊の艦船は『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にヴィシャーカパトナム港を去った】
ウラジオストク、12月19日/タス通信特派員ナターリヤ・ニクーリナ
太平洋艦隊の艦船は、国際海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にヴィシャーカパトナム港を去った。
海上フェーズ中には、通信訓練、海上ならびに空中目標への砲射撃、対海賊エピソードの枠組みにおける臨検活動が行なわれる。
タス通信は東方軍管区下の太平洋艦隊広報サービス・情報供給部長ウラジーミル・マトヴェーエフ2等海佐より伝えられた。
「大型対潜艦アドミラル・トリブツと大型海洋給油船ボリス・ブートマで構成され、沿海地方多種戦力小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将指揮下の太平洋艦隊戦闘艦支隊は、海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』海上フェーズへ参加する為にインド共和国のヴィシャーカパトナム港から出航しました。
演習の活動段階(アクティブフェーズ)は12月19日から21日までベンガル湾海域で実施されます」
マトヴェーエフ
彼によると、演習の活動段階(アクティブフェーズ)中に乗組員は通信訓練を実施し、空中攻撃の撃退、戦術グループを構成する艦船の合同機動、海上ならびに空中目標への砲射撃、航行中の対潜防衛と物資補充へ取り組む。
また、インド特殊部隊と太平洋艦隊海軍歩兵部隊は、対海賊エピソードの枠組みにおいて臨検活動を実施する。
以前、タス通信は、演習においては、非合法武装集団が乗っている可能性があると予想される船の臨検、更には、乗っ取られたという想定下の船の解放への取り組みが行なわれると報じた。
12月14日から18日には演習の沿岸段階が実施され、この間に代表団は、海上で実地活動部隊が実行する段階とエピソード、協同臨検グループ、組織的通信、安全保障対策、実地砲射撃の実施、様々な種類の海上兵器の使用の統制の手順で合意した。
インド側からは、駆逐艦「ランヴィール」、フリゲート「サツプラ」、対潜コルベット「カモルタ」、ディーゼルエレクトリック潜水艦「シンドゥラジ」が演習へ参加する。
また、海軍の航空機とヘリコプターが関与する。
ロシア艦船支隊の指揮官はエドゥアルド・ミハイロフ少将であり、インド側の演習統制官は東部艦隊司令官ビスワジット・ダスグプタ少将である。
ロシア-インド演習『インドラ』は、2014年から毎年陸上と海上で実施されている。
2016年の演習『インドラ-2016』陸上フェーズは、9月23日から10月2日まで沿海地方のセルゲーエフスキー射爆場で実施された。
それは、双方から約500名の将兵が関与した。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]
太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月1日にインドネシアのタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]
11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]
その後、駆逐艦「ブイストルイ」と救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」はウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国のサッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]
太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムとベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

12月14日、太平洋艦隊艦船支隊はヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]
12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】
12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]
12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】
12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]
そして12月19日、ロシア海軍とインド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
インド海軍側からは、4隻が参加します。
駆逐艦D54「ランヴィール」(1986年 8月28日就役)

フリゲートF59「サツプラ」(2011年8月20日就役)

対潜コルベットP28「カモルタ」(2014年8月23日就役)

ディーゼルエレクトリック潜水艦S57「シンドゥラジ」(1987年10月20日就役)

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