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ロシア海軍北方艦隊の特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は国家試験を終えた

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2016年12月23日12時1分配信
【特殊用途原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)の国家試験は完了した】

北方艦隊の特殊用途原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)は、修理および近代化の後の国家受領試験を完了した。
12月23日・金曜日、『インタファックス』は艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』広報サービスを引用して報じた。


11月には、更新された潜水艦は2016年12月末までに海軍へ引き渡されると報じられた。
しかし、その期日の遵守に成功していないことは明白である。

修理及び近代化の作業完了後の10月22日、原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」は工場水域を去り、工場航行試験プログラムを実行する為に出港した。

戦略水中ロケット艦K-64は1982年12月に『セヴマシュプレドプリャーチェ』で起工された。
これは、7隻から成る潜水艦シリーズの3隻目である。
原子力艦は1987年2月にソヴィエト社会主義共和国海軍の戦闘編制へ採用された。
同年に潜水艦の乗組員は白海の射爆場から弾道ミサイルの発射訓練を実施した。
その後、ロケット艦は、海洋戦略核戦力グループの一員として9回の自立戦闘任務を遂行した。

1999年、潜水艦は、修理と、ロシア国防省の深海調査管理総局の為の小型潜水艦を搭載する改造へと向かった。



プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略用途ロケット水中巡洋艦K-64は1982年12月18日に起工され、1984年3月3日に進水し、1986年12月23日にソ連海軍へ納入されました。

翌1987年2月24日に赤旗北方艦隊第3潜水艦小艦隊・第13潜水艦師団へ編入され、正式に就役しました。

1988年10月に弾道ミサイルの発射訓練を行なった後、同年11月から戦闘勤務(戦略核パトロール)に就きました。

その後、1995年まで戦闘勤務に就いていましたが、1999年からは第2カテゴリー予備役となり、セヴェロドヴィンスク市艦船修理工場「ズヴェズドーチカ」へ回航され、特務原潜(小型原潜母艦)プロジェクト09787への改造工事が始まりました。
これに伴い、K-64BS-64と改称されました。

2002年以降、弾道ミサイル区画が撤去されました。
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2008年に「ポドモスコヴィエ」(モスクワ州)と命名されました。

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その後の動向は明らかにされませんでしたが、改造工事は進められ、2015年8月11日に造船台を出渠し、翌12日に進水しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは造船台を出た]
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2016年10月22日、工場航行試験の為にセヴェロドヴィンスクを出航しました。
[ロシア海軍の小型原潜母艦BS-64ポドモスコヴィエは航行試験を開始した]


11月12日に一旦セヴェロドヴィンスクへ戻りました。

その後も航行試験は続けられ、12月23日までに最終試験である国家受領試験が終了しました。


「ポドモスコヴィエ」は、2016年12月末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[特務原潜ポドモスコヴィエとAS-15は2016年末までにロシア海軍へ復帰する]
[特務原潜ポドモスコヴィエ(モスクワ州)は2016年12月にロシア海軍へ引き渡される]

しかし、国家受領試験の完了が12月23日ですから、12月31日までにロシア海軍へ引き渡せるかどうかは不明瞭です。
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