ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2016年12月24日13時56分配信
【海軍の為の小型ロケット艦「ブーリャ」の起工式典はサンクトペテルブルクで行なわれた】
サンクトペテルブルク、12月24日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア海軍の為の新世代のプロジェクト22800小型ロケット艦「ブーリャ」の起工式典は土曜日にサンクトペテルブルク企業『ペラ』で行なわれた。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は現地より報告した。
海軍総参謀長アンドレイ・ヴォロジンスキー中将は、このクラスの艦は、以前の海軍総司令官セルゲイ・ゴルシコフ提督が「海軍の恐るべき兵器」として小型ロケット艦を承認する決定により出現したと起工式典で話した。
ヴォロジンスキーは、このクラスの艦は全ての艦隊へ行き、その名前は、全て悪天候に関係している事を指摘した。
「艦は、立派に自身の就役期間を全うし、完全に任務を果たした伝統的な名前で呼ばれます。
ブーリャと名付けられていた小型ロケット艦プロジェクト1234のトップ艦のように」
ヴォロジンスキーはこう話し、新たなロケット艦に「成功裏に建造され、適時に現行の海軍へ加入し、海上を航行し続ける」事を望んだ。
ロシア海軍造船管理副部長ミハイル・クラスノペーエフは、祝辞において、『ペラ』社の建造テンポは、新たな艦を短期間で進水させる事が可能であるとの期待を表明した。
『ペラ』社では、既に3隻の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800~「ウーラガン」、「タイフーン」、「シクヴァル」が様々な建造段階に在る。
中央海洋計画設計局『アルマーズ』により設計された小型ロケット艦プロジェクト22800の排水量は約800トン、速力は30ノット以上である。
小型ロケット艦は高精度ミサイル兵器と現代的な砲複合体を装備する。
艦は、基地から約3000海里離れた海洋ゾーンで任務を遂行できる。
[新世代小型ロケット艦カラクルト級]
プロジェクト22800「カラクルト」は、ロシア海軍の現用のプロジェクト12341「オヴォード」小型ロケット艦(ナヌチュカ級)及びプロジェクト12411「モルニヤ」ロケット艇(タランタル級)の代替となる新世代の小型ロケット艦であり、現在までに4隻が起工されています。
「カラクルト」の最初の2隻:「タイフーン」と「ウラガーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
2016年5月10日には、クリミア半島のフェオドシヤ造船工場で「シトルム」が起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]
7月29日には、『ペラ』造船所で「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
そして2016年12月24日、『ペラ』造船所で「ブーリャ」が起工されました。


記事中でも触れられていますが、「ブーリャ」は、ソ連邦時代のプロジェクト1234小型ロケット艦の記念すべき1番艦の名前です。

「ブーリャ」はレニングラード沿海造船工場で1967年6月24日に起工され、1968年10月18日に進水、1969年には内陸水路経由でレニングラードからセヴァストーポリへ回航され、航行試験を行なった後、1970年9月30日にソ連海軍へ納入され、1970年11月24日に黒海艦隊へ編入されました。
就役後は黒海艦隊の第41ロケット艇旅団の第166ノヴォロシースク赤旗小型ロケット艦大隊へ所属して活動し、1991年2月11日に除籍、その後、セヴァストーポリで解体されました。
プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンのゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
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