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ロシア海軍北方艦隊は2機の多用途複座戦闘機Su-30SMを受領した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2016年12月28日20時39分配信
【北方艦隊航空隊へ最新多目的戦闘機Su-30SMが補充された】

本日(12月28日)、北方艦隊は、最新多目的戦闘機Su-30SMの最初の一群を受領した。

セヴェロモルスク-3飛行場では、イルクーツクからの移動飛行を成し遂げた航空機を出迎える為、軍駐屯地の要員が整列した。

2機のSu-30SMは、北方艦隊の航空・防空連合部隊の独立艦上戦闘機航空連隊の一員として加わる。

この機体は、爆撃機、襲撃機、戦闘機の性質を組み合わせたユニークな特性を有しており、地上、水上、空中の目標を破壊できる。
航空機の搭乗員は、操縦士と航法士の2名である。
他のモデルの戦闘機と比べ、Su-30SMは飛行半径が著しく増大しており、使用範囲は大幅に拡大している。

[参照]
複座多目的戦闘機Su-30SMは推力ベクトル偏向エンジンを有しており、2012年に軍備採用された。
これは、ロシア軍において最も現代的な戦闘航空機の1つである。
これらの機体は、2012年からロシア連邦航空宇宙軍へ、2014年からはロシア海軍航空隊へ供給されている。
Su-30SMの重量は25トンであり、10トン以上のミサイルと爆弾を12ヶ所の懸架点へ搭載できる。
Su-30SMは、現代的な「空対空」ミサイル、更には超音速対艦ミサイルKh-31を装備できる。
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戦闘機は、公共株式会社「科学生産法人『イルクト』」から供給されている。



「科学生産法人『イルクト』」公式サイトより。
【多目的戦闘機Su-30SM】
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ロシア海軍航空隊の為の多用途複座戦闘機Su-30SMの購入契約は2013年12月に締結されました。
[ロシア海軍航空隊の為に戦闘機Su-30SMと練習機Yak-130が購入される]

2014年7月に最初の3機がロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されました。
[3機の多用途複座戦闘機Su-30SMがロシア海軍へ引き渡された]
[ロシア海軍航空隊は戦闘機Su-30SMの運用を開始した]

その後、2016年12月12日までに合計12機のSu-30SM黒海艦隊航空隊へ配備され、1個飛行隊(エスカドリーリャ)分が揃いました。
[ロシア海軍黒海艦隊航空隊で多用途複座戦闘機Su-30SMの1個飛行隊が完全に形成された]

この他、12月初頭にはバルト艦隊航空隊へSu-30SMの最初の1機が配備されました。
[ロシア海軍バルト艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]


そして2016年12月28日、北方艦隊へ2機のSu-30SMが到着しました。
[ロシア海軍北方艦隊へ多用途複座戦闘機Su-30SMが配備される]

『テレビチャンネル21』より
【イルクーツクから北方艦隊へ最新戦闘機Su-30SMが到着した】
北方艦隊の飛行場へSu-30SMが到着した際の動画。

ブログ『BMPD』より
【2機の戦闘機Su-30SMは北方艦隊へ到着した】
北方艦隊へ配備されたのは、機体番号22と23のようです。

2機のSu-30SMは、セヴェロモルスク-3飛行場に駐留する「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」へ編入されました。
ロシア海軍で唯一の艦上戦闘機Su-33部隊である同連隊は2個飛行中隊で構成されていますが、新たに第3飛行中隊が設立されてSu-30SMが配備されます。
[艦上戦闘機Su-33]
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なお、現在、第279連隊艦上戦闘機Su-33の大半は、母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」へ載せられてシリア沖へ派遣されています。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-)]
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