デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは近代化改装後の航海試験を終えた

ロシア北方艦隊所属のプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦(デルタIV級)の最終艦「ノヴォモスコフスク」は、近代化改装を完了します。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【「ズヴェズドーチカ」は戦略用途ロケット水中巡洋艦「ノヴォモスコフスク」の航海試験を完了した】
2012年7月12日
艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」でオーバーホール並びに近代化が行なわれた戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、工場航海試験を実施し、7月6日に同社の岸壁へ戻ってきた。
試験プログラムには、同艦乗組員と、同社の試験運行チームにより、完璧に実行された。
承認されたスケジュールに従い、受領航海試験の間に注意点が除去された。
今日(7月12日)、「ズヴェズドーチカ」は、巡洋艦の修理並びに近代化の作業を完了する。
戦略用途ロケット水中巡洋艦「ノヴォモスコフスク」の顧客への納入署名は、海軍記念日(7月29日)に予定されている。
戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、1987年6月に北方機械建造会社(現・株式会社「生産連合セヴマシュ」)の造船台で起工された。
艦は1990年2月28日に進水し、同年11月27日、ロケット艦は海軍旗を掲揚し、艦は海軍の編制へ加入した。
K-407「ノヴォモスコフスク」は、プロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)の最終艦であり、上の記事の通り、1990年11月27日、当時のソ連邦海軍へ納入されました。
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より。
【プロジェクト667BDRM「ノヴォモスコフスク」】
1993年初頭には、バレンツ海でアメリカ海軍の原子力潜水艦SSN-646「グレイリング」と衝突事故を起こしました。
1998年7月にはドイツの人工衛星を打ち上げました。
2008年11月にセヴェロドヴィンスクの「ズヴェズドーチカ」へ回航され、修理及び近代化が開始されました。
[デルタIV型略原潜「ノヴォモスコフスク」は、2010年に再就役する]
[デルタIV型戦略原潜「ノヴォモスコフスク」は2011年に復帰する]
[デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは、2010年11月に再進水する]
復帰予定は当初の2010年から2011年に延び、最終的には、今回の記事の通り、2012年にずれ込みました。
ロシア北方艦隊の667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降より「ズヴェズドーチカ」で第1次近代化改装を行ない、寿命を延長しました。
K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年近代化完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年近代化完了
K-114「トゥーラ」:2006年近代化完了
K-117「ブリャンスク」:2008年近代化完了
K-18「カレリア」:2010年近代化完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年近代化完了予定
最終艦「ノヴォモスコフスク」をもって第1次近代化改装は終了し、また一巡して「ヴェルホトゥリエ」から第2次近代化改装に着手されています。
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは造船台を出た]
667BDRM戦略原潜6隻は、近代化改装により寿命を35年に延長し、2020年代前半まで現役に留まります。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]
現在、667BDRM戦略原潜は潜水艦発射弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」を装備していますが、今後は改良型のR-29RMU2.1「ライネル」が装備されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]
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